アンジェイ・ワイダは『灰とダイヤモンド』『聖週間』の監督です
『鷲の指輪』は1992年の作品
http://www.joinac.com/movie/list/234e_11e.html
ポーランド国内軍によるワルシャワ蜂起とその敗北
20万人が死んだといわれている
蜂起の段階でソビエト軍はすぐ側まで来ていたが、
政治的な理由から全くドイツ軍を攻撃せず、
国内軍は孤立、殲滅されてゆく
その後のソビエトによるワルシャワ解放、共産党によるポーランド支配
国内軍の小さな部隊の隊長であった若者が
共産党と反対派との戦後の抗争の間で、必死に生きようとする
あるシーン
夜明けの小さな駅で仕事があり夜明けに主人公が外を見ると
ホームいっぱいの男たちの集団が列車を待たされている
ソビエト兵に監視され、膝をつく姿勢を強いられており
雪が降ってきて頭や肩につもっているがじっと待っている
列車が到着し膝をついたまま列車に乗り込んでゆく男たち
静かに歌い出される『マリアをたたえる歌』
主人公が駅員にそっと聞くと「国内軍のメンバーたちだ」という
「何故あんな姿勢を」「監視しやすいからさ」
彼らはどこへ送られたのだろうか
スターリン支配下の収容所であったと思う
・・・アンジェイ・ワイダの怨念が伝わってくるシーンだ
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