朝電話があり『雨のため今日の仕事は中止』
映画「オリヲン座からの招待状」へ行く
宮沢りえの映画なので
『父と暮らせば』がよかった
この映画の宮沢りえもよかった
昭和30年代の京都の映画館
シベリア帰りの男が館主であり映写技師である
宮沢りえはその妻
夕餉の支度 まな板で何かを刻む包丁の音
男が縁側でかつを節を削る音
削り器の引き出しを抜き、妻に渡す
ぬか漬けをかめから取り出す
大津から来た若者が住み込みで働く
『無法松の一生』をいつか上映したいと若者に語る男
夫の突然の死
泣く宮沢りえ
どっかにゆきましょう
自転車に乗る宮沢りえの長いシーン
それを眺めている若者
映画館の存続
映画館は再開されたが客足は遠のいてゆく
フィルムを借りる金が無かったこともあった
売店に残ったあんぱんが三度の食事だったこともあった
貧乏な暮らしをいやと言うほど味わった
それでも映画館は続けられた 残った二人によって
今死の床にある妻
映画館を閉めるに当たって招待状を書く男(映画はこのシーンから始まる)
www.toei.co.jp/ movie/orion/index.htm
|