急に決意して神奈川近代美術館へ出かけた
鎌倉は遠い 一日がかりであったが
『アントニン&ノエミ・レーモンド展』は見に行って良かった
アントニン・レーモンドの建物は
近所の東京女子大の建物群でお馴染みである
軽井沢でペイネ記念館になっている『夏の家』も見たことがある
弟子の吉村順三の『軽井沢の家』も見た
同じく弟子の前川國男の自邸 1942年は小金井公園に移築されていてお馴染みだ
これらの住居はそれぞれ家の内部と外が微妙に交感していて光や風がよく通る
身体の動きやすさや視界に飛び込む景色のひろがり、眼の喜びがよく考えられている
親しみやすい空間が作られていて、気持ちよく住めそうだ
『アントニン&ノエミ・レーモンド展』
アントニンはチェコ生まれのアメリカ人
ノエミはフランス生まれのアメリカ人 イラストレーターでもあった
アントニンは建築界に疑問を持ち、画家になろうとイタリアへ旅行、アトリエを構える
しかし
第一次大戦の始まりにあって、イタリアからのアメリカへの帰国船に乗る
その船の中でノエミに出会い、結婚した
二人の絵や版画が展示されている
アントニンの水彩『ポエテックムード』
ノエミノ木版も水彩も色鮮やかでとてもいいものだ
ノエミがデザインした椅子や布、ラグどれも堅牢、しっかりしたつくりで飽きがこない優れたものだ
軽井沢の夏の家 息子のクロードが水の流れのところで遊んでいる
栗の木の柱、杉の梁、屋根は唐松で葺いたという
雲南坂の自邸 1926年完成
中心に螺旋階段
1階からは庭にすぐ出られる 広い居間に天井から光が降り注ぐ
暖炉がある
2階からは1階の屋根の上の庭にすぐ出られる
3階からは2階の屋根の上の庭にすぐ出られる
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