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オショビダ(問題)解決の糸口は・・・ |
09月13日 (木) |
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シナイという地域の学校を見に行った。
最初にBRACというイギリスのNGOが支援しているインフォーマルスクール(寺小屋)を訪問した。今回の洪水の影響なのか、竹製の壁には大きな穴があいていた。床に座っての授業で、子ども達は石版に文字を書いて勉強していた。竹を切って作った筆箱の中にはチビた鉛筆が1本だけ。それでも、学びたい一心でこの学校に通って来ている。公立小学校は遠くて、子どもの足では通学は難しいらしい。
次に、我々が関わっている現地NGO運営のプレスクールを訪問。校舎の状態は、BRACの学校と大差はなかったが、幼児達は元気に集まって来ていた。2時間程生活習慣や文字や物の名前などを学んで、ビスケットを貰って帰るのだそうである。トイレの使用を励行していて、その辺で用を足さないように指導していた。
「ここには中学校もない・・」と、我々をシナイに案内してくれたハイダーさんが呟いた。高等教育の必要性は、私達も痛い程認識しているが、如何せんお金がない。例え誰かが寄附をしてくれて、建物が建ったとしても、その後、どうやって運営していくのか等、多くの課題がある。実際今までだって、NGO運営の小学校や病院が、海外からの援助が止まった時点で閉鎖の憂目に遭っているではないか・・。そういう根本的な所から考えていかなければ、いずれにしても中座してしまうのは明白である。バングラデシュの人々が必要を感じ、目覚めるまで待つしかないだろう・・と思う。
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