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雨季のバングラデシュ |
09月08日 (土) |
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昨日から洪水調査と国際こども支援団体“H&H”新ノート大使(長期ボランティア)の赴任に伴ない、バングラデシュへ来ている。洪水は毎年の出来事ではあるのだが、今年は2004年以来のバングラデシュ全土拡大の様相である。そんな中、今回は、ダッカ⇒クリグラムを10時間かけてエアコンのない「ローカルバス」で移動した。理由は、車が故障してエアコンバスが到着する隣町まで迎えに行く事ができない旨(-_-;)・・。Cannot help・・・。
バスが走る道路の両側に大きな湖が広がっているように見える。林立した煙突・・。実は露天の「煉瓦工場団地」なのである。数艘のボートが浮かんで、水中から魚ならぬ煉瓦を引き上げている・・。
電信柱が上方50cm程水上に出して、並んでいる光景に変わった・・。水田が完全に水没している・・。道路自体も、一度冠水した所は、ガタガタ道になってしまって、腸がひっくりかえって絡まりそうなくらい揺れる。
同じような光景の悪路を、バスはひたすら北へ北へと走る。何度か雨がザーと降っては止み、降っては止む。破れたりくすんだりしているシートの形に、体がプレスされたような感覚の10時間後、バスは目的地に到着した。
疲れた・・・。暑かった・・。とにかく疲れた・・。遠かった・・・。シャワーを浴び汗を流して、クーラーのあるゲストハウスの部屋に落ち着いて、やっと生き返った・・!(笑)
今日は、雨が降らなかったので「道が通れる!」という理由で、更に1時間奥地の“H&H”が教育支援をしているロムナ小を訪問した。海のような浸水した田畑の中の細い道にすら、避難して来た住民のバラックが建っていた。海化した田んぼは、漁場に早変わりして、竹で作った魚捕り機で洪水が運んで来た魚を捕っている。
教育支援をしているロムナ小入口も冠水していて、私達は靴を脱いで素足で水の中を歩いて校庭へ到達した。数日前は校舎も冠水して、トタンや竹の壁が水に流されて破損していた。家が水没している子供の家族もあって、欠席が目立った。また腰まで水に浸かって帰って行く子供達の姿も目にした。
乾季に行くと悠々とゆったりと流れているブラマプトラ川は、渦を巻き大地を削り飲込みそうな恐ろしい形相を呈していた・・。
※国際こども支援団体“H&H”(Heart and Hand)は、バングラデシュとカンボジアで、児童労働廃止を訴え、小学校教育を支援している国際NGOです。
URL:http://www3.ocn.ne.jp/~m.labo/h/
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