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洞窟の中のわんぱく大将たち |
06月30日 (土) |
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てっきり雨で中止かとタカをくくっていたパーティでの「瀬上の森」ハイキング・・・とんでもない!・・・前日の雨も上がり、朝から湿気の多い南国のようなぎらぎら天気。 昨晩遅くまでラボッこの参加、不参加のことであたふたし、あわただしくお弁当作り、家族の食事の用意(留守中)など。 いざ車に乗り込んだラボッ子たちはどの子も暑かった今週の疲れが・・・しかもこの蒸し暑さ、髪がぺッタリ張り付いた顔には笑顔がない。
ひとたび現地の緑地に足を踏み入れた途端、カッコウ、ホトトギスの声のお出迎え、ひんやりした空気、湿った土の匂い、うっそうとした木々に包まれて、さっきまでのアスファルトの照り返し、車の強風エアコンの不快な吹き付けから一気に開放!!
「さきにいってもい~い?」と待ち合わせ場所にテューター一人残して、子供たちはお母さんの付き添いで深い緑の中に消えていった。 遅れてきたSと後から一行を追うも、Sは雨上がりの滑りやすい40cmほどの幅の山道も何のその、彼のかぶっているラボハットはどんどん木立ちの中に吸い込まれ・・・「あつ、危ない、あわてないで! すべるからね!あぁあ」 実は夕べお風呂上りにしゃがんだまま床をブラシでこすっていて、出ようと立ち上がりバスルームのドアを開けた途端、はれはれは~、がくんと片足の付け根がかみ合わなくなったように力が抜け、激痛が・・・その痛みがまだ残り、思うように足運びが行かない私はどんどん遅れる。 グシュ、グシュ、半分ぬかるみの中に足を突っ込みながら草むらを歩いているとすぐ隣につがいのグース(ガチョウ)が! 目の前に広がる池で早速ザリガニつりを始めている子供たちに何とか追いつく。 どうやら私の通った所は人間用(?)ではなかったらしい。
さんざん裂きイカを糸に結んだり、糸の長さが短いだの場所が悪いだの、あれこれやっても収穫はゼロ。 と「仲間に入れてくださ~い!」と颯爽と現れた長靴のおじさん、網を手に、慣れた手つきで次々とザリガニ、ブラック何とかという外来種の稚魚、イワナ(だったかな?)の稚魚などを次々と吊り上げ、子供たちにくれた。
「すっげ~~!!」そのたび、誰のザリガニにするかで微妙な空気が(笑)。
女の子はもっぱらタニシ採り。 池の水と一緒にビニール袋につめて「ママにおみやげにしてい~い?」「でもテューター・・・これってテューターの車に乗せたらだめだよねえ・・・」
初めて聞いたウシガエルの鳴き声、誰かの携帯のバイブの音かと思ったって? 都会ッ子だものね!
ザリガニ採りに夢中で、お弁当が始まっても最後までで来なかったYパパ
は、次なるスポット、ミニ洞窟では活躍! うっそうとした茂みの中にぽっかり小さな口をあけた洞窟の前は粘土質の傾斜、そして沼が続く。 どうせもうぐしょぐしょの全身だ! スニーカーのまま果敢にも子供たちは、水の流れる斜面に次々飛びついていった。 と脇の乾いた部分をうまく利用してサ~ッと斜面を駆け上がり一番に洞窟の入り口まで上ったYパパはもうヒーロー。 「Yの父さん、先入って~~」と続く子供たち。「うわ~、真っ暗!何にも見えないよ~、やめとこうよ~~」とすぐ出てきてしまった。 Yパパは帰れなくなる(大人は着替えがない!?)のを心配してか、完全撤退。
垂れているツルにつかまり、水の流れる斜面でのスリルをターザンのように満喫の子供らは、「そろそろ行くよ~。」の一番聞きたくもない大人の言葉に、反応!
「おい! やっぱ最後に行くぞ!」 「どうしても何があるか見たいよな!」といつの間にかK(小4)を先頭に列が出来た。 小2のHは唯一女の子参加。 意を決したように全員はだしになっている。 子供の真剣さに負けた母たちも腹をすえ、見守ることに。
「押すなよ!」 「早く行かないと倒すよ!」洞窟の中に子供たちの声が吸い込まれ、静寂が・・・・・・・・・
待つこと4~5分。・・・・「あった~~池だった~!」 「向こうはさっきの池に続いてた!」口々に歓声を上げながらどの子の顔も上気している。
「わんぱく大将トムソーヤー」のラストシーン、トムとベッキーの”It’s the Mississippi!!”とダブる。
道に迷うほどの大きな洞窟ではないにしても、君らのエネルギーと好奇心には脱帽!
帰りの山道もちゃんと歩けるかな?親たちの心配をよそに、暗黙のうちに出来た整然とした列に並び、細い山道を木の杖や、ザリガニの入った飼育箱を手に手になんとも意気揚々と歩いていく彼らは、夏の日差しに負けないくらい眩しかった・・・そして、ますます息を荒げて無言で登る大人たちを大きく引き離していった。
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