人は愛なしでは生きられない・・・「ゆっくり」でいいんだよ(辻信一) |
06月16日 (土) |
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明日は「父の日」ですが、私は「母の日」に息子から「『ゆっくり』でいいんだよ」(辻信一 ちくまプリマー新書)という辻信一のスローライフ入門書をプレゼントしてもらいました。
「時間がない!効率第一の現代、私達は幸せでしょうか?」「本当の豊かさとは何だろう?」を問い直す760円のこの本は息子の愛情がたっぷり伝わる本でした。
この本の中にはすばらしいメッセージがたくさんありますが、一番ショッキングだったのは「人は愛なしでは生きられない」の項でした。
ルーマニアではチャウセスク政権のときに生産力をあげるために子ども達を収容所に集めてまとめて育てようとして30万人もの子ども達が施設に収容されていたことはご存知だと思います。
収容所では1988年までの最後の数年間に、収容されている子ども達の三分の一ずつが毎年死んでいったということがわかったそうです。
子ども達はちょっとした風邪を引いただけでも死んでしまったのです。
病気に抵抗して生き抜くための強い気持ちや生命力というものがなかったらしいのです。
この問題を研究した科学者達はこの子ども達の大量死の原因は「愛がなかったから」と結論したということです。
このことから逆に「強い気持ちや生命力を持つ子どもに育てるには愛情たっぷりに育てること」ということが言えますね。
どうしたら愛情たっぷりだと相手が感じることができるでしょうか?
お母さんやお父さんが自分が愛されているなあと感じるのはどんな時ですか?
「ママきれいだね。」って言われた時?
「お父さんありがとう」「お母さん美味しいよ。」「お母さん頑張っているんだね」「パパのやっていることおもしろそうだね!」「お母さん辛そうだね。大丈夫?」って言われた時?
それともしっかり抱きしめられた時?
同じことを子どもやパートナーにしているかなあ?
お父さんやお母さんから絵本を読んでもらったことがありますか?
愛情たっぷりに育てる方法のひとつに「子どもと一緒に物語を楽しむ」という方法がありますね。
絵本を一緒に読んだり、絵本や物語を中心に会話したり。
また、食事しながら、ライブラリーを一緒に聞いて話題にしたり。
プレイルームで親子でテーマ活動をしたことがある方なら絵本を読むだけではなく、
テーマ活動をすることどんなに楽しいか体験済みですよね。
一度一緒にお話を楽しむと子ども達は(大人も)そのお話を聞くたびにお母さんやお友達の愛情を反芻できるのです。
子どもと一緒にいろいろなテーマ活動を楽しんできた私はライブラリーを聞くたびにその時の子ども達の表情を思い出します。
そして暖かい気持ちになります。
学校でも読書は薦められていますが、その上音楽や語りがすばらしいラボライブラリーは本当に私達の心を癒してくれます。
ライブラリーをたっぷり聞いている子はパーティでも、キャンプでも、国際交流でも人一倍たっぷり楽しむことができます。
これは「ラボライブラリーは人生を人一倍楽しむことができる力を養っている」ということではないでしょうか。
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Re:人は愛なしでは生きられない・・・「ゆっくり」でいいんだよ(辻信一)(06月16日)
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ケイコちゃんさん (2007年06月17日 18時32分)
いつもお邪魔させてもらっております。
しっかり、ラボテューターとして一生懸命努力なさっている姿勢にいつも感服
しています。
愛 こそが人の生きざまの根っこなのだろうと私もいつも思います。
「ことばを育てることは心を育てること」 『心』 とは愛がいっぱい溢れて
いる『心』なんですね。
>子どもたちと一緒にいろんなテーマ活動を楽しんできた私はラボライブラリ
ーを聞くたびにその時の子どもたちの表情を思い出します。そして暖かい気持
ちになります。-------
本当に仰るとおりですね。何年経っても何十年たっても、その時々の子供た
ちのことをよーく憶えていますし、しょっちゅう思い出します。
>ラボライブラリーは人生を人一倍楽しむことができる力を養っているという
ことではないでしょうか----
いえ、人一倍どころこか何倍も何十倍も楽しむ力を養っている と思いま
す。
これからもラボの中心で愛を叫んでますます頑張ってくださいね!!
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Re:Re:人は愛なしでは生きられない・・・「ゆっくり」でいいんだよ(辻信一)(06月16日)
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林ライスさん (2007年06月19日 00時47分)
ケイコちゃんさん
ラボの、そして人生の大先輩のケイコちゃんさんに書き込んでいただい
て恐縮です。
「愛こそが人の生きざまの根っこ」
「ことばを育てることは愛に溢れた心を育てること」そして
「ラボライブラリーは人生を何倍も何十倍も楽しむ力を養っている」
ケイコちゃんさんがおっしゃるのですから間違いないですね。
単なるデスクワークではなく
ラボっ子達の事例を通して教えられた私達は、
愛をもって叫び続けなければいけませんね。
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Re:人は愛なしでは生きられない・・・「ゆっくり」でいいんだよ(辻信一)(06月16日)
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ゆみねーさん (2007年06月21日 15時55分)
こんにちは!
以前から気になっていました、『ハチドリのひとしづく』と今回ご紹介
されている『「ゆっくり」でいいんだよ』の本を注文しました。
どちらも辻信一さんなんですね。
他にもだされてる本がたくさんあるのでしょうね。気になります。
娘が行ってるパーティの子たちを見るたび、ついテューター的見方で子
どもたちの成長の喜びを感じます。
また学校のお母さん方と話してるとついついテューター業のくせかおす
すめ本などを紹介してしまいます。
変な人と思われてもいけないので度がすぎたことはしませんが・・・
(笑)
これでいいとわかっていても、そうなんだけれども、やってるんだけれ
でも・・・どこかで私たちってこのような書物や誰からかの言葉をもら
うことで安心する、というか自分らしくいられるというか、そんな生き
物ですよね。
そういう心の中の不安と自信の繰り返しが自分を強くしていくんですよ
ね。
本の到着が楽しみです!
柳田邦夫氏の本を私のブログで紹介しています。
図書館などで借りられて是非読まれてみてください。
すごくわかりやすいのでテューターの皆さんにもお勧めです!
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Re:Re:人は愛なしでは生きられない・・・「ゆっくり」でいいんだよ(辻信一)(06月16日)
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林ライスさん (2007年06月22日 19時25分)
書き込みありがとうございます。
ゆみねーさんのサイトを拝見するとテューターをしていなくてもお幸せ
に生き生きと毎日を過ごしていらっしゃる様子が伝わってきます。
「絵本は人生に三度よむべきもの」早速アマゾンで捜したけど、
どうも、もう絶版になっているのですね。
どうりで、図書館で借りてと書かれていたのですね。
代わりに柳田邦男氏の他の本を3冊注文しました。
絵本、
こどもの時に読んでもらって、
こどものために読んでやって
(そうしながら、自分のためになっている)
そして、今、自分自身のために読んでいますよ。
息子が結婚したので、孫のために読む日も近いです・・・。
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