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子どもの日に想う・・ |
05月05日 (土) |
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「あの池、マズイですね・・。」スタディツアー参加者の一人、自称釣りプロのT(20才)が言った。「あの池」というのは、バングラデシュの国中どこに行っても目にする、住民が沐浴・洗濯・皿洗い・牛や山羊などの洗い場・アヒルの親子が泳ぎ、しかも魚捕りまでする・・「多目的池」のことである。雨季に溜まった水を一年中利用する。現在は乾季の最後なので、水質はすこぶる悪く、濁った上に緑うあ赤っぽいの藻がの池の半分程繁殖している。沐浴や洗濯に使うと、更に汚れるのではないか・・と思われるくらい濁っている・・けれど・・、汗ばんだ体のままよりは気持ちが良いのだろう・・。体を洗ったり髪を洗ったりしている様子をアチコチで見かける。活動を始めた6年前からこの光景は変わっていない。毎年、良くないとは思う。せめて学校だけにでもシャワールームがあったら・・と、訪問の度に思うのだが、お金がかかる事なのでどうにもならない・・。
「あの藻が生えるっていうのは、水質最悪ですよ・・。いやぁ~・・マズイ・・。」と、彼は唖然とし、信じられないという顔で言った。
「うん・・・・、でもね・・・魚はいるんだよね・・・。」と私。
あんなに濁って、お世辞にも綺麗とは言えない池なのに、そこに網を張って魚を捕まえている姿をよく見かけるのだ。
「あんなトコにいるのはコイくらいですよ。ブラックバスなんかは生きてられない・・。」と彼。
泥の中でも生きていけるという鯉は、強く逞しく育って欲しいという親の願いを乗せて、元気な健やかな成長を願うシンボル鯉のぼりとなったと聞いた事がある。今日は子どもの日。日本の青空の下、沢山の鯉のぼりが泳いでることだろう。
「鯉はヘドロを食べて生きるんです。」と彼。流石、釣りプロを自称するだけのことはあって良く知っている。ヘドロを食べて、水を浄化してくれるんだろうか・・?もしそうなら「ある程度」の水質は維持している・・という事なのだろうか・・?(-_-;)
児童労働、人身売買、義務教育就学率、餓える子ども達・・・。国連憲章でうたわれている「子どもの権利」が保障される日はまだまだ遠い・・。
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5/3にクリグラムのNGOでチャリティバザーが開かれた。今回の売上は約8,400タカ(約17,000円)だったらしい。8,400タカと言えば中流上の一ヶ月の給料相当額である。それだけのお金をバングラデシュ人が出したと言う事である。バングラ人もヤルじゃないか!!!ヾ(@^▽^@)ノ 問題・課題は数多(あまた)あれども、一筋の光明を見た思いがした。(あ~・・現場を見たかったなぁ~・・(^^)♪)
経営が苦しいチリマリ・ロムナ小(“H&H”が援助している教育里子の小学校)の運営資金に当てられる。
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