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ナズマの墓参り/こどもアートフォーラムinバングラデシュ(第3日目) |
03月29日 (木) |
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2004年春、バングラデシュの5人の子供たちが宮崎にやって来た。アイリ―ン(女)、ナズマ(女)、アスマ(女)、ハニフ(男)、ヒロ(男)。川沿いの竹壁・草葺屋根の簡素な家に住む子供達。この子達の澄んだ心に響く歌声は多くの宮崎の人々の心に感動を与えた。その時小学生だったY実とK菜は合宿やホームスティ受け入れを通して、アイリ―ン、ナズマ、アスマと仲良くなり、彼等の帰国直後から訪問再会を望んでいたのである。あれから3年が経過し、今回やっと彼等の3年越しの「夢」が実現した。・・・しかし・・・、今回、ナズマの明るい笑顔には遭えなかった・・・。ナズマ(当時12才)は、昨年の夏、帰らぬ人となってしまっていた・・。だから、彼等にとって今回の訪バには、ナズマの墓参りも大きな目的だったのである。墓標も何もない、草の生えた小さなスペース(ナズマの墓)の前で、3人は黙って頭を垂れた。
厳しい環境の中、笑顔が絶えなかったナズマを死に負い込んだものは何だったのか・・?今では真相はわからないが・・・しかし・・・最近TC小の5年生の女児の一人が結婚させられたという事実や、女性の持参金制度など、この国ではまだまだ女性が虐げられた根深い社会が存在している。
貧困層への教育機会の提供と同時に、富裕層への啓発活動も大切である。
今日の「こどもアートフォーラム」は、富裕層の子弟向けに開催した。この子供達は、月謝を払って習いに来ている金持ちの子供達なので、全員自分のクレヨンは持っているが、形を正確に描き(模写)はみ出さないように塗るという絵画教育を受けているので、どの子も全く同じ絵を描く。没個性教育である。この固定された概念を崩し、もっと柔軟に何でも受入れるようになって欲しいとの願いから、手の形をかたどって色々な色で塗り分け絵具をかけるという方法で、色の意外性を楽しむ手法を取った。窓から身を乗り出して、イチイチ色や形の指導を口うるさくしている教育ママが居たが、Mikiが「自分でやれるので、向こうへ行って下さい。」と、ベンガル語で言って退散させた(笑)。この子達も絵具を使うのは初めてで、違う自信があるだけに未知なる事にはとても不安そうな顔をしていた。・・が、作品に色を置いた瞬間に輝く笑顔は、貧しい子も豊かな子も同じだった。
活動後、富裕層の子供達は、通常使用人に後片付けを任せて、自分達は何も後片付けをしない。しかし、我々日本人主催の行事では、それは許されない。自分が使ったものは、自分できちんと元通りにする義務がある。フォーラム終了後、3人のラボッ子は、富裕層の子供達に雑巾を配り、シートについた絵具を拭き取るようにジェスチャーで掃除の仕方を教えた。初めての掃除体験に、子ども達はお喜び!子ども達は我先にシートに四つんばいになり、シートはあっという間に綺麗になった。なんだ!やればできるんじゃん!(^。^)
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