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「う~~~ん・・・」にこめたる気持ち |
02月09日 (金) |
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12月の発表会後、再び2人のパーティに戻ったKiddyグループは
小1、年中のヤンチャなboys. 今日はこのソングバードと、ナーサリーライムをやって、おはなしは・・などというテューターの計画、(プログラム)は全く役に立たず、気の向くまま、その日の気分のまま(テューターも?)どのように展開していくか分からないワクワクドキドキの夕方の1時間。
あるときは、借りている会場ぴったり収まる収納扉の中にすっぽりと隠れた「オオカミと7ひきの小やぎ」のかくれんぼ、ダンボールで作ったた「まほうの馬シフカブールカ」のおとうさんのお墓・・軽くひと巻きのガムテープは使ったかな?、またある時は「おどりトラ」のトラ梯子(実際はトラ7匹分)にはテューター含め3人では足りず、会場の椅子総動員でソファの上にも重ね合わせ・・その上に乗って伸び上がる彼ら。 テューターは「おこっちゃあいけない、おこっちゃあいけない」と足をふん張り支え・・・とスリルに満ち満ちた気の抜けないひと時なのである。
この2人が今度、小学生Gと合同で楽しもうとしているのが「はだかのダルシン」。 子どもたち自身が選んだとはいえ、さてこのケルト民族の伝統の中で、数奇な運命を背負った少年の壮大なスケールでの成長物語をどうやっったら楽しんでくれるかなあ? 登場人物の名だけも20人くらい? ドゥルソイ("Dur")と呼ばれる古代ケルト進行における僧侶は当時、神官、祭司、預言者、裁判官に当たる人々で、この物語の大切な役割を担う。 自然崇拝の多神教だった古代ケルト宗教では、神々と人間の仲介をしたのがドゥルソイだったという。 このような概念を(大人だって知らないのに)持たない子どもたちに本当のこの物語のおもしろさが分かるはずもないのだ、と初めは考えていた。
ええい!!とまあ、CDを初めからかけてとにかく動く、といっても動いたのはもっぱらテューターで彼らはその流れてくる音声の中に身を置く、漂っている、という感じで最後まで。
主人公「ダルシン」の名が聞こえるたびに年中のNが聞いてくる。
N:「はだかの?・・・もうはだかになっちゃった?」
T:「まだまだ、聞いててごらん」
「聞き取れた名前があったらこの紙に書いていってね」と渡しておいた紙に「王さま」「けらい」「ダルシン」と書いて、紙飛行機にしてTに飛ばしてきたH(小1)は、初めは「もう漢字だって書けるし!!」と得意で始めてみた。が、その紙は、先週つくリかけで終わった新聞紙の剣をより強度の強い物にするための材料となり、物語が進むに連れてますます真剣な顔で剣に巻き付けてはテープ止めをしていく。
ケルト相撲、ブリジットの詩を歌にしたところ、コンラ王の艦隊が火事にされたところ、ダルシンとアニグの剣での戦い、などはテューター主導でN(年中)も一緒に動いてくれる。 新聞紙の剣はブリジッとの料理道具にも。 しまった・・どんどんテューター自身が物語りに入り込んでしまう・・Nも音の調子や言葉の雰囲気になんとなく反応・・・Hは一言も言葉を発しない、ひたすら剣に紙を巻く。 とうとう最後まで物語の中に居続けられ!た!! 2人に聞いてみた。
「このおはなしどんな感じがした?」
N:「女っぽい・・・」
T:「どのへんが女っぽいとおもった?」
N:「船が火事になっちゃって、だれか・・・何か子ども言うところ」
T:「ああ、かわいいこえだよね。 あれが女ぽかったのね?」
「Hくんはどんなかんじがした?このおはなし」
H:「う~~~~~ん・・・・」
T:「そうか、言葉では表しにくいよね。」
おうちのCDプレーヤーの調子が悪く、ほとんどこの時が始めてというHはこの物語に今出会って、「う~~~~~ん、」だったのだ。
彼の顔はとても紅潮していた。 このおはなしにはまってクレタに違いない!!とテューターは直感で感じた。
重みのある「う~~~~ん、」をありがとう。
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