|
|
|
|
|
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
安いバナナ |
01月29日 (月) |
|
どこのスーパーマーケットでも同じであろうが、毎日その日の目玉商品として、安売りの宣伝をして客寄せに必死である。安売りの代表格、バナナは、特に日曜日の朝など、スーパーの店先をにぎわしいる。
私はこんなバナナを、余り喜んで買えない気持ちになってしまう。
児童文学者の松居友さんは、今、ミンダナオ島で、Mindanao Children's Library Foundation ミンダナオ子ども図書館を立ち上げ、医療や、読み聞かせ活動、大学生、高校生のスカラシップ、小学生の里親支援など、極貧の地区で、がんばっておられる。私もその活動のほんの一端に参加して、ひとりの少女を学校に行かせる支援をしている。
このミンダナオ島の、貧しさの理由のひとつは、島自体は、バナナやパイナップルなど、農業生産物や、鉱物資源に恵まれた豊かな地であるにも関わらすそれらから生じる利益の大半が海外のグローバル企業、それらとつながりのある大資本と地元のほんのわずかの裕福層の懐に入るからだといわれる。開発の名の下にある日突然に今まで住んでいた土地を追われた貧しい人々や先住民は、山地で自給自足に近い生活を強いられる。そんなバナナ畑から送られる安いバナナ、少女 Johima Magaluyan の顔が浮かんで、複雑である。
先日、20本もついている大きなバナナの一房をもらったのだ。少ない家族で、痛まぬうちに食べるのは大変だ。いろんな実験をしている。ケーキやバナナセーキのほか、庭先にぶらぶら、干し大根ならぬ、ほしバナナがぶら下がっている。おいしい乾燥バナナができるかどうか。毎日乾燥していく表面を注意している。豊富な食べ物に感謝していただこう。
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|