山田太一のドラマ、何回目かの再放送です
「男たちの旅路」はNHKの土曜ドラマの作品の1つ、
昭和51年から57年まで足かけ6年にわたり4回、全13作が放映された
(西暦1976年から1982年です)
事故や脊髄損傷など車椅子を使わないと動けない青年たちの話
少し時代は前なので、駅にはエスカレーターもない
ヘルパーをしてくれるボランティアもいない
階段を上がるのに大きな声で周りに頼まなければ切符も買えない
障害を持つ人への人の目も冷たい
「どうしてこんなに混んでるところへ出てくるんだ」
「もっとすいてるときに出てくればいいのに」
「外に出れば必ずいやな目に遭う」
そのなかで車椅子の青年たちが引きこもらず
外に出ようと必死にもがく
「迷惑をかけなくては生きてゆけない」
「迷惑をかけてもいいのではないか」
「そんなことをしたらますますいやがられる」
「身近な人が、愛するが故にではあるが、
傷つかないようにと
新しいことへの挑戦を必死に止めようとする」
ささやかな自立への挑戦が身近の人との戦いとなってしまう
やはり出るのはやめようとあきらめる少女
エスカレーターやエレベーター、スロープとできたけれど・・・・
このドラマが届けてくる、訴えてくる彼らの叫びは今も厳しく、重い
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