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「かもにはしプロジェクト」と負の遺産ツールスレインを訪ねる |
12月27日 (水) |
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午前中、日本NGO「かもにはしプロジェクト」を訪問した。このNGOは貧困由に発生する売春や子供売買などの子供が関係する負の連鎖を崩すために、孤児達に英語とコンピューターを教えて、将来自活するスキルを身につけさせる事を目的に、ここカンボジアで活動している。若い起業家達の発想によるスタイルのNGOで助成金に頼るのではなく、運営資金調達も自立型を目指している。昨日同行してくれたナルンも、ここで英語とコンピューターを学び、昨年シンガポールの高校の留学試験に合格した。3年後はアメリカの大学で学びたい!と目を輝かせる。ナルン君の後に続けと、皆、真剣である。
訪問時は、授業の真最中だった。10台のノート型コンピューターの前に子供達が座り、子供二人に先生一人の割で丁寧に教えている。
「将来の夢は何ですか?」参加者のC(中1)が訊ねた。
「良い仕事につきたい。」「会計士になりたい。」「ビジネスマンになりたい。」と、子供達は答えた。
「PCのどこが楽しいですか?」とA(中2)が質問した。
「前はできなかった事ができる。」「PCア-トが楽しい。」「いろいろ調べることができて、知識が広がる。」と、子供達は答えた。
「PCを学ぶ前と学んだ後では、違いますか?」とM(小6)。
「前は全くPCの事は知らなかった。今では触れてタイピングができる。とても嬉しい。」「前はPCという言葉は聞いた事があったが、何の事かわからなかった。始めてPCを見た時、テレビかな?と思った。でも、違うという事が今はわかる。知識も増えてとても嬉しい。」「絵を描くという事は、前は紙に描く事しか知らなかった。PCア-トは色も形も自由に描ける。夢のようだ!」
「最初はアルファベットから教えるのですか?」とS(小4)がスタッフに質問には、「アルファベットが読める事が、ここに入学する条件です。」という答だった。この子達は孤児院から選ばれて、ここに学びに来ているのである。彼らは、ひとつひとつ、自信を取り戻して未来に向って歩いているのだ。
元JICA専門家もKさんに話を聞く機会もあった。日本の中学校とカンボジアの中学校とネット・ライブでお互い学び合う授業をセッティングしたりしている事に、中学生参加者は目を輝かせた。
それから、近くのロシアンマーケットを覗いてみた。孤児院の子供達や路上で老若男女を問わず遊んでいた羽を買いたかった4人は、ここで競うように羽を買っていた。それから、友達へのお土産にと、ブレスレッドなどを買っていた。
午後、忌まわしい虐殺の拠点となった「ツールスレイン」(ポルポトミュージアム)を訪ねた。元高校の建物は、インテリの象徴という事で、ポルポト狂気のおぞましい場所となった。一巡して気分が悪くなった参加者ではあったが、戦争や独裁の愚かさは彼らの心にしっかりと残ったようである。中学生は、メモリーノートにしっかりと正直な感想を記録した。
夕方、4日間のプノンペンステイに別れを告げ、飛行機で北部のシェムリアップへと移動した。
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