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施設見学 |
11月20日 (月) |
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Dr.グラハムズホームの施設を見学した。
最初に訪れた場所はグリーンハウス。温室の中では沢山のランが栽培されていた。その他にもいろいろろな花の栽培がなされていた。商品価値をつけてカルカッタで高く売るのだそうだ。ここは高校を卒業した子供達の職場にもなるのだそうである。真新しい施設では、日本人専門家(男性)による日本語の授業があ始まっていた。別室では、日本人専門家(女性)による味噌作りの実験がなされていた。成功したら貧しい村の産業として活用するのだそうである。大豆は豊富なので、付加価値をつけて販売すれば高収入が得られる。教育を受けた後の貧困からの脱却へ向けてのサポート施策である。
グリーンハウスの隣には、立派なスイミングプールがあった。雨季に雨水を溜めて水泳の授業に用いるのだそうだ。毎年、校内水泳大会があるとのこと。イスラム教の国バングラデシュではとても考えられない・・。
それから幼稚園。女の子は赤いセーター、男の子は紺色のセーターに身を包み、遊具の豊富な園庭で元気良く遊んでいる。バングラデシュ・クリグラムの子供達からすると、いや一般私立学校の生徒が見ても羨ましい環境である。教室の状態も、壁に貼ってある展示物も、比較する事が愚かしいくらいすばらしい。
小学校~高校は学年末試験の真最中で、教室内を見ることはできなかったが、校庭を行き交う生徒達はみんな礼儀正しかった。
運動場の一角にセンターキッチンと呼ばれる大食堂がある。寄宿舎の生徒は全員、一日3回の食事をここで取る。清潔な食堂には、菜食主義の子用、一般の子用とメニューがわかれていて、たっぷり食べることができる様に工夫してあった。台所では、自家製チーズやここのファームで取れた野菜をキッチンスタッフが手際良く切ったり剥いたりしていた。
牛乳、チーズ、卵、肉、野菜など、子供達が食べる物は全てホーム内の農園で自給している。また子供達の三度の食事に供するパンのためのパン工場も敷地内にある。学校の制服を作る縫製工場もあり、ホームの中でも卒業生の雇用を産み出している。余った作物はカリンポンの一般市民に販売も行っている。
サポートしている国々は委員会を組織し、情報を共有し、定期的に会議を開いている。
ここまで行きつくのに、かの国では、あと100年でできるのだろうか・・・。いとおしい空腹に喘ぐバングラデシュの子供達の姿を重ねて想う。
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