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リホームの心・・・(2) |
10月03日 (火) |
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何でも買える時代。そしてブティックや専門店は別として、衣料品売り場などをまわれば、どうしてこんなに安いの?と思えるくらいの品物もある。お金、時間、そんなバランスを考えると、「どうしてこれを一生懸命作るの?」と、いいたくなるようなのが、私のリホームだ。
買えば済むもの、今それほど必要でもないけれど・・・・でも、これで何か作れないかな?・・・と、どんどんつくっている。姑の残したもの、母や姉の着物など、今着られる服、今持てるバッグ、ポシェットとしてよみがえる。今、ここにある必要ないものが捨てられなくてよみがえらせるのが私のリホームだ。
姑が亡くなって、子や孫が集った。「おばあちゃんのきものだよ。]といっても、今は誰もそれをもらってきる人はいない。古布のお店はあるけれど・・・・リサイクルショップもあるけれど・・・・誰もほしくないものが高く売れるはずがない。微々たるお金にするには、この必要ないぼろにこめられた思いは大きすぎる。
私は、一周忌の法要をめざして、姑の着物を解き、洗い、そのまま縫っては余りにも能がないし、また貰い手もなかろうと、柄を取り混ぜセンスよく?パッチワークをして、大きいバッグ、かわいいバッグ、エコバッグなどを作った。帯も素敵なポシェットによみがえった。
法要の後、御斎もお開きに近づいた頃、「かばんやさんがきましたよ~。」と座敷の真ん中に、どさっとバッグを置いた。
「おばあちゃんの着物や帯から作ったんだよ。好きなのをもらってちょうだい。」というと、孫の若い子達も、「あ、これ、おばあちゃんが着てたの、・・おぼえている」とか、「これ、おふくろによくにあっていたよな」とか。それぞれの心の中によみがえる熱いものがあった。そしてポシェットは若い女の子たちに。大きなバッグ、小さいバッグそれぞれに各家にもらわれていった。
和尚様は「最高の供養になりましたね。」と。
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Re:リホームの心・・・(2)(10月03日)
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ちこらんたんさん (2006年10月04日 01時16分)
素敵ですね。
大河ドラマで脚光を浴びている千代(山内一豊の妻)みたいです。
「千代紙」とは、彼女がつぎはぎして作った着物の柄が由来だと聞きま
した。
賢くてあたたかい人柄。センスのよさ…同姓として、憧れてしまいま
す。
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