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雨が降ったので今日はお休み、小説『かもめ食堂』を読む |
09月14日 (木) |
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小説『かもめ食堂』
群ようこ 幻冬舎2006/02
映画のために書き下ろした作品、原稿用紙400字詰め280枚
図書館に予約しておいた本、順番が来たので取りにゆき、早速みはじめた
あっという間に読み終わった
映画を先に見ているので
どうしても映画の場面が目に浮かび
せりふまで俳優の声で聞こえてくる
映画はこの作品にとても忠実につくられている
・・・・・とてもうまくつくられた映画であったことを確認
映画のために書き下ろした作品だから当たり前かもしれないが・・・
映画の記憶が呼び起こされることは楽しい
しかし新しい刺激はほとんど生まれない
映画にはどうしても描ききれなかったとような微妙な陰影
やダイナミズムはほとんど無いのだから・・・・
サチエはヘルシンキに行き、「かもめ食堂」を開いた
素朴でいいから、ちゃんとした料理を食べてもらえるような店をつくりたい・・・と
メニューは
ソフトドリンク、フィンランドの軽食、
(たとえば珈琲とシナモンロール、生クリーム添えみたいな)
煮物、焼き物などの日本食
おにぎり(おかか、鮭、昆布、梅干し)・・・
サチエにとっておにぎりは特別のものである
サチエが12歳の時、交通事故で母を亡くした
母の死をきっかけに、熱心に家事をするようになる
遠足の日お弁当をつくらなければと起きたサチエに
『おにぎりは人に作ってもらったものを食べるのがいちばんうまいんだ』
と武道家の父がおにぎりをつくってくれた
中学の三年間、遠足や運動会の日のお弁当だけはつくってくれたが、
それはいつもおにぎりだった・・・
・・・・とおはなしがはじまる・・・・
北欧のお話らしく、清潔でシンプルなキッチン、食堂が気持よく
人と人のささやかな出会いをほんのちょっと書き
人と人との出会いから生まれる葛藤や「きしみ」には立ち入らず
政治的、経済的問題や文化的軋轢にも入らない・・・・
これでは物足りないという人はたくさんいるでしょう
肩の力を抜き、身体のこわばりをほぐす作品でした・・・
前に映画を見たときのメモを再掲載
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映画『かもめ食堂』を見て ゆったり、ゆっくり、のんびり 05月15日 (月)
先日、今、評判の映画『かもめ食堂』を見に行きました
http://www.walkerplus.com/tokyo/latestmovie/title/mo4057.html
公式ホームページ
http://www.kamome-movie.com/
原作 群ようこ 脚本 荻上直子 主題歌 井上陽水
監督 荻上直子
キャスト 小林聡美(サチエ)片桐はいり(ミドリ)もたいまさこ(マサコ)
マルック・ペルトラ(マッティ)
ヘルシンキに日本人の女性による食堂が開かれました
お客は誰もいません
そこへ一人旅のの女性が加わり、
さらにもう一人スーツケースが届かないという女性が加わりと・・・
ヘルシンキの風景や北欧デザインの家具はでてきますが
話の内容はほんわか、ゆる~い、
ゆったり、ゆっくり、のんびりします
ヘルシンキを舞台にした大人のメルヘンです
日本人がみんなせわしない生活をしているから、
こういう映画が評判になるのでしょうか
おにぎりや塩鮭とご飯が食べたくなります
この映画に空腹のまま行ってはいけません
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