山岳民族のために働く日本人 |
08月08日 (火) |
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午前中「バーンサバイ」(平安な家)というNGOを訪ねた。そこは、HIV患者のためのシェルターである。
今から十数年前、日本での暴力虐待シェルターからこの活動は始まったのだそうである。10年ほど前から、人身売買によって日本国内に不法に連れて来られたタイ人女性の駆け込み数が増えた。その後、日本人夫の暴力から逃げて来るタイ人女性が増え始めた。そして、その頃からエイズの罹患者がチラホラ現れ始めたそうである。そこで働いていた早川さん(現バーンサバイ代表)と青木さんは、家庭の事情で退職したが、数年後仕事に復帰するにあたり「原因の地」でのシェルターを開く事にしたのだそうである。
現在、タイ政府はエイズの撲滅に力を入れており。タイ国民はわずか30バーツで高価な薬を手に入れる事ができる。しかし、山岳民族にはその権利がない。バーンサバイはタイの社会保障やその他のプロジェクトなどを利用しながら、利用者が抗HIV薬などを服用できるように支援している。
<バーンサバイURL: http://homepage3.nifty.com/baansabaay/ >
午後はチェンライの谷口巳三郎氏(熊本県出身)を訪ねて4時間の道のりを車で出かけた。(どうやって行こうか・・と模索していたら、昨日の希望の家のタッサニーさんが「燃料とドライバーの日当を払えば送っても良い」と言って下さったので甘えることにした。)途中、米屋に立ち寄った。チェンマイよりもチェンライで買った方が少し安いのだそうである。
谷口巳三郎さんは現在85才。60才までは農業大学等で教鞭を取り、定年後タイに渡った。山岳(高地)民族には元々国境などなかった。後にボーダーが引かれてしまい、森林伐採が進み、住むところを追いやられた人々が平地に降りてきて、国籍もなく、字も読めず、無垢でだまされやすく、結局ただ同然でこき使われ、スラムに住み着き、貧困のために麻薬や人身売買に巻き込まれ・・・。谷口氏は、荒地に木を植え、畑を作り、山岳民族(高地民族)の人々に農業を教え、教育を施し、25年間、タイ山岳民族の人々のために働いている。
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Re:山岳民族のために働く日本人(08月08日)
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みかん(でこぽん)さん (2006年08月26日 21時56分)
谷口さんのこと、新聞で読んだことがあります。ミシンとかも、持って
行かれたりしていませんでしたか?
タイトルに続く文章を見て、もしや・・・と、思い、やってきました。
まだ、お元気で、活動されているのですね。すごい。
私の友人も、「一歩の会」という活動で、押し花しおり作ったり、バザ
ーを開いたり、こつこつやっているようです。続けることが大事ですよ
ね~!「出来ることから、一歩、一歩」と言うスタンスで、私も協力し
ていきたいと、切手や、書き損じはがきを集めています。
それにしても、フェニックスさん、いつもエネルギッシュ!!すごいで
すね。応援しています。
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Re:Re:山岳民族のために働く日本人(08月08日)
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フェニックスさん (2006年08月27日 23時58分)
みかんさん
>谷口さんのこと、新聞で読んだことがあります。ミシンとかも、持って
行かれたりしていませんでしたか?
⇒私は何の前知識もなく、谷口さんにお会いしました。本当に素晴らしい方で
した。谷口先生がお元気なうちに、日本の若者にできるだけ多く会って欲しい
と思いました。
今日、ちょっとネットで調べてみました。みかんさんの記憶に間違いありませ
ん。その方です。
<参考↓>
http://bronte.at.webry.info/200607/article_3.html
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3853/profile/misapf.html
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