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木を植える男ポール・コールマンとの出会い |
06月10日 (土) |
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「『100万人のキャンドルナイト ONE MAN CAN DO! ひとりの力ができること~私にできる地球の冷やし方~』というイベントをしますので来ませんか?」と友人に誘われて、何気なく行ったレストランで、私は一人の男と会った。髪と髭をぼうぼうに伸ばした風采のあがらないその男が口を開いた。
「僕はアマゾンに行ってみたかった。船に乗ればアマゾンに行けると考えて、僕は船のコックになりました・・。」と彼は話し始めた。「僕はイギリスのマンチェスターの出身です。その当時のマンチェスターは毎日煙突から黒い煙が上がり、川は真っ黒に汚れていました。青い空なんて見たこともありませんでした。」「カナダへ行った時、川が澄んでいることに驚き、またそこに魚が泳いでいるのを見てびっくりしました。僕は思わず川の水を手ですくって飲みました。」彼はカナダで金持ちのお抱え運転手の仕事を得、そこに住むことになる。人が羨むロールスロイス等の高級車を運転し、全米各地やヨーロッパに別荘を持つ大富豪の運転手として、いろんな国に出かけた。給料も良く、何不自由なく生活し、友人も増えた。バッキンガム宮殿でリザベス女王とも会った。数年が過ぎた。ある日、そんな生活が急につまらなくなった。そして、子供の時の夢「アマゾンに行きたい!」という気持ちがムクムクと湧き出て来た。ポールは仕事を辞めた。
――私は、ポールの話を、ニコルさん生立ちに重ねて聴いていた。――
持っていたお金はすぐに底をついた。お金がなくなり、その日の食べ物に困るという事を、彼は初めて知った。お金をかけずに南米へ行く方法は・・・、そうだ!歩いて行こう!! そうして、徒歩での南下の旅が始まった。そして、2年半後のある日、偶然地元の人達と1本の苗木を植えた事が、植樹をしながら世界中を歩こう!と、彼に思い立たせることとなる。15年の旅の第一歩はこのようにして始まった。
彼の話を全て書くと、ページと時間が足りなくなるので、彼のページを紹介しよう。http://www.earthwalker.com/
ポールは、現在、アフリカの旅の途中で日本に来ている。C・Wニコル氏と一緒に写っている写真があったので訊ねてみたら「ニコルさんとは代々木公園で人々が大勢いるところで会いました。ニコルさんも自然が好きで長野の山に住んでいるので『こんな人の群の中では会いたくなかったな~。僕は森から引きずり出された熊のようだよ。』と言っていました。ニコルさんは、日焼けの防ぎ方を教えてくれました。昨年、中国~韓国~日本とグリーンウォークをしましたが、それをアレンジしてくれたのが、ニコルさんです。」という答が返ってきた。
15年間かけて一人で歩いた4万2000キロの道のり。昨年10月には、彼の生き方に共鳴し、彼の日記を日本語に翻訳して紹介した、菊地木乃実さんと結婚。支え合い一緒に歩ん出行く二人だが、これからは「本当に」二人で歩いて行く(徒歩の旅)のだろうか・・?(^^)♪ 仲睦まじい二人に乾杯!
テーブルの上の蜜蝋で作ったキャンドルが燃え尽きる頃、心の中に優しい灯がともった「キャンドルナイト」の夜だった。
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