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「オオク二ヌシ」から「ダビンチ・コード」談議まで |
05月22日 (月) |
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高校生グループで「オオク二ヌシ」に取り組んだときの話。
兄弟同士で、なぜ、こんなに弟にひどいことをするんだろう?
の疑問から発展して、
「雑誌太陽の特別版・日本の神」で複雑な神様の系譜を発見。
=やおろず(八百)の神は、本当の兄たちとは限らず、従兄弟やら、腹違いだったりしたようだね~。
=やおろずの神様たちは、「千と千尋」にも出てくるよね~
=日本の神話は、ギリシャ神話と同じで、色々な神様がまるで、人間と変わらないような人間模様(神様模様)が元になっているんだよね。
=聖書を参考に日本の「古事記」は書かれたと、社会科の先生が言ってたけど、本当かな~?
=日本の歴史はキリスト教の歴史よりは古いんじゃない?でも、編纂してのは、結構、新しくって、柿本人麻呂って人が書いたのでしょう?
=日本って、色々なものに神様が宿っているってされているけど、キリスト教とユダヤ教,イスラム教などは唯一神って習ったけど、本当に、イエスは神様と信じられているの~?
=そうそう、イエスが神様じゃなくて、本当は人間だったことの謎を明かしていくの「ダビンチ・コード」なんでしょう?
こんな風に、高校生のグループでは、ありとあらゆる知識を寄せ集めて、ひとりの疑問に対して答えをみつけようとしていく。
つい、この間まで中学生だった子達なのに、たった2ヶ月しかたってないのに、別人のよう。知的好奇心をむき出しにして、自分たちの知識をかき集めて(!?)話を重ねていく姿に本当に驚かされる。受験勉強から開放されて、本当の学ぶ意味を探り始めたかのようだ。
=「ダビンチ・コード」上・中・下読んだよ。どんどん先を読みたくなって、あっという間に読んじゃった。とにかく、映画に間に合わせようと思ってね。
と私が言うと、みんな、競って本を貸して~!!とじゃんけんを始めて、借りてった。
じゃんけんに負けた子は、「古事記」石の森章太郎作。「ギリシャ神話」里中満知子作 「ヤマタイカ」(日本の土着の民族縄文人と大陸から移民してきた弥生人との対立を背景にした歴史SF)
などなどを借りていった。
実はどれも漫画。始めの興味の入り口は漫画でも、中身がちゃんとしているものなら、いいと思う。ラボのライブラリーに関連した図書は、漫画でも、雑誌でもなんでもラボルームに置いてある。
私がなぜラボテューターを続けているかの理由のひとつ:「ダビンチコード」さながら、物語のテーマは一体どこにあるのだろう、と探っていくうちに、あれやこれやと派生し、関連し、リンクさせていくうちに、物語のイメージがさらに広がり、深められていくこと。何度も何度もライブラリーに耳を傾け、テーマ活動に戻り、ラボっ子たちとテーマを探っていく。
最終的には、人生とは、生きるとは、そんな普遍的な大局的なテーマにつながっていくのだが、360度パノラマ的なイメージとして学べる醍醐味なのだ。体の芯から熱くなり体の隅々にまで記憶として残される。もちろん、テーマ探りの媒介となるのは、言葉であり、音楽である。
そんな回路(?)がインプットされていると、同じ映画を観ても、深読みする癖が。。。
今夜ナイトショーで早速観た、「ダビンチ・コード」の感想。
やはり、本を読んでから観ることをお勧めする。最後の聖杯の秘密の場所に行き着くラストシーンで、、、
(ああ、やはり、これから観る人、読む人には明かさないほうがいいですね。。。)
では、他にもさらなる謎は多々ありますが、一番遠巻きの謎をひとつふたつ。
=フランスのシラク大統領、原子爆弾実験をあれほど平気で(?)やってのけてしまった人が、なぜ、逆ピラミッドを造らせた人と同一人物なのか?
=私が、大学の必須科目の「キリスト教義」で、快出席だったのにもかっかわらず、提出したレポートに
「日本の隠れキリシタンたちに伝わったキリスト教は、イエス崇拝ではなく、日本土着の女神信仰と深くつながったマリア信仰であった」
ことに触れたことが、私がその科目を落としたことの理由で、実は「ダビンチコード」の謎と、関係があったのか???
ってな具合に、「オオク二ヌシ」から大学時代の落第の謎まで、派生していくわくわくどきどきの毎日が展開するのであ~る。
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