藤田嗣治(レオナール・フジタ、1886-1968)は、東京美術学校を卒業後、
1913年(大正2年)フランスに渡った
堀口大學がメキシコに行ったのと同じ頃だ
ピカソやモジリアニとも交遊があった
1919年には評価され、1921年頃には画風を確立
パリ画壇の寵児として,話題を集め,活躍している
裸婦を描く“乳白色の肌”の優美な美しさ、
面相筆を使った細い線の美しさ
墨の黒の美しさは、多くの人々の心をとらえた
1931年中南米の旅へ出て、2年をかけて、日本に帰国し、二科展で活躍する
第二次世界大戦中は戦争画が評価された
しかし大戦が終わるとそのことで戦争協力者として非難を浴び
1949年ニューヨークへ出発
1950年フランスに戻る、
1955年フランスに帰化、1959年カソリックの洗礼を受ける
1966年には礼拝堂を完成させている
1968年死去 再び日本に戻ることはなかった
平日の午後なのにかなりの人だった
およそ100点の作品を年代順に見て、画業を確認することができた
裸婦、猫、狐、
自画像、画室
こどもたちのシリーズなど魅力ある作品をたくさん見ることができた
丁寧な作品作りであり一つ一つ楽しめる
戦争賀は5点出品されている
一見、迫力ある作品ではあるが
中には『血戦ガダルカナル』のように、日本軍兵士の活躍を描いているのだが
残念ながら、劇画のような誇張された表現が見られた
筆の滑り、才能へのおごりであろうか・・・
竹橋 東京国立近代美術館
会期 : 2006年3月28日(火)~5月21日(日)
開館時間: 午前10時~午後5時、金曜日は午後8時まで
休館日 : 月曜日(ただし、4月3日、5月1日は開館)
http://www.momat.go.jp/Honkan/Foujita/index.html#advice
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