『悲劇週間』 矢作俊彦著 文藝春秋 2005年12月 1905円
フランス文学の翻訳者として名高い 堀口大學は
19歳の時に、外交官であった父の任地メキシコへ行く
そこでメキシコ革命と出会う
当時のメキシコは
独裁者ディアスを辞任に追い込んだマデロ大統領の時代、
改革派のマデロ政権が民衆の期待を受け、始まったばかりの時であった
しかしクーデターがおこり、メキシコ市で市街戦が起こる
軍部の裏切りにあいマデロ大統領は失脚、将軍によって逮捕され、
暗殺されてしまう
矢作俊彦は20歳の堀口大學が見聞きしたに違いない光景を描き出す
メキシコの歴史
メキシコを舞台にした国際情勢、
アメリカ、日本の外交
戊辰戦争の生き残り、
フランス革命の生き残りも登場する・・・・
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