高尾山へ出かけた
新緑が目にしみる美しさだ
高尾山ウオッチングーブナの芽吹きを観察しながら歩いてみませんか?
という企画に申し込みをしておいた
ケーブルカー山上駅に集合、
真下に広がる裏高尾の圏央道ジャンクション工事とブナについて説明があり
吉山 寛さん(高尾山天狗裁判原告団長・植物学者)といっしょに
高尾山の木を観察しながら頂上へ登った
八王子城址ある山の真下にトンネルが二つできており
ジャンクションの大規模工事が進んでいる
吉山さんのお話から**************
関東から中部地方の山地ではブナは標高800mから1500mくらいが中心になる
高尾山では400m台から点在している
高尾山は幕府天領として、代官がおかれ、木の伐採が禁じられてきたため
大木が残っている
高尾山にはブナの大木が80数本
イヌブナが800本くらいある
これらのブナは江戸時代中期、寒かった時代(小氷河期)に生まれている
高尾山のブナはその小氷河期の生き証人である
1号路の尾根を挟んで、南側はカシ類の多い暖温帯林、
北側はブナ、イヌブナ、の多い冷温帯林が成立している
カシ類とブナ類が並んでみられる山として高尾山は学術的な価値が高い山であるブナの木の肌は白いのでシロブナ
イヌブナの肌は黒いのでクロブナともいう
またぶつぶつがあるのでイボブナともいう
肌の違いだけでなく、幹が単独で立っているのがブナ
根本からヒコバエがたくさん出ているのがイヌブナである
実をたくさんつける年があり
(実はネズミなどに食べられるが、大量にあれは、全部は食べきれないので
子孫を残せるという戦略であろうか・・・)
昨年は大豊作だったので今年はその実からたくさんの芽が出てきている
高尾山のブナは天然記念物に指定すべき価値がある
高尾山には世界遺産に登録していいだけの貴重な自然が残っている
何とかそれを守って次世代に渡したい
圏央道が高尾山の下を通ることで
地下水の流れが変わり、多くの被害が出るであろう
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