昨夜8時半からのレイトショーへ出かけた
『アメリカ 家族のいる風景』は
『パリ、テキサス』をつくった
ヴィム・ヴェンダース、サム・シェパードが
20年ぶりに一緒につくりあげた映画
脚本家サム・シェパードが主演もしている
ヴィム・ヴェンダースドイツ人であるが
しばらくアメリカに住み
この映画を撮り終えてアメリカを離れたという
アメリカの西部の美しさを丁寧に撮しとり、
映画そのものがアメリカへのオマージュとなっている
ユタ州、モンタナ州が舞台
ヴィム・ヴェンダースは写真家でもあり
アメリカを撮った魅力ある写真集も出している
物語は『パリ テキサス』と同じく家族の再生の物語である
『パリ テキサス』では母と子の再会をセットし
ホテルの窓を見上げ、母と子の再会を確かめると
主人公は二人をおいて黙って旅だって行く
いつか3人が一つになれる日が来るのかどうか・・・
余白を残して映画は終わった
20年の歳月の後、ヴィム・ヴェンダースは少しも変わっていない
同じところにいる
やはり主人公はいってしまうのだ・・・
残された女は主人公をまったく当てにしていない
こどもたちもそれぞれに生きてゆくであろう強さがある
そこが前の映画と違う、少しだけある変化か・・・
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