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40周年企画『国際理解WS=もしも地球が50人の村だったら?』 04月10日 (月)
『40周年企画・国際理解ワークショップー地球が100人の村だったら?』

 メアリー=クレイプさんによる国際理解ワークショップが浜松で開催されたのは、3月25日。来日されて第一回目の日程であり、ワークショップのための仕込み(準備)から関わることができた。メアリーさんはウィコンシン州立大学にて、様々なワークショップ(アクティビティ)形式の教授法の専門家として、他の大学の先生に指導する立場にある方で、これまでにも33カ国にてスタディワークを行い、それらの資料を元にワークショップのコンセプトを組み立ててこられた経歴の方であった。

 単に、一方的にレクチャー式で知識を伝えるのではなく,”Learning Through Doing”が最も大切なことで、そのことで ”We can make it sence."(感覚としてわかる)ことができるのだという基本が、ラボパーティと同じモットーであることを、準備の作業をしながら話すことができたのは、他の2人のテューターとともにメアリーさんの生き方にも触れることができ、充実した時間となった。
 
 当日はラボっ子と父母を含め50人ほどの参加。
はじまりは、有志のラボっ子によるアイスブレイクタイム。その間にパソコンとスクリーンを準備。
 
★WSその1:10人ほどのグループ5つに分かれ、US(私たち)とOTHERS(その他)と書かれた紙皿に、人間に見立てた100本の短く切ったストローを渡される。それから、お金をあらわすコインを、メアリーさんに言われた資料の割合の数だけ、両方の紙皿にのせていく。作業をしながらグループの中では感想を言い合う。そのシェアすることが大切であるから。おいた後に、私たち=USA,カナダ、ヨーロッパ、日本、オーストラリアであることが説明される。
 
★WSその2:各大陸に見立てた大きなビニールシートを用意。実際の広さの違いがわかるように、正確に縮小されてある。参加者が、100人の村ならず、50人の地球村(ファミリー)として、メアリーさんが指示した人数に分かれて各大陸に移動。北アメリカ3人、南アメリカ4人、ロシア・東欧2人、西ヨーロッパ4人、アフリカ6人、アジア残り全部(30人ほど)
人口密度を実際に体感。
 
★WSその3:各地域に、紙袋が渡される。中には、エネルギー資源を表すロウソクが実際の資料から割り出された比率の数だけ入っている。資源の少ない地域、多い地域。互いに単純に喜んだり、悲しんだり。メアリーさんが、アジアのシートにいるメンバーに付け加える。そのうち、3分の2は日本とか主な国が独り占めしている。次に渡された紙袋の中にはM&Mのチョコレート。「これは何だと思う?そう、食料ですね」。
 
 これらのアクティビティの合間には、メアリーさんが実際に自分で撮られた様々な国の子供たちの学校、家、村の写真を通して、水汲みに行く女の子、学校給食の様子、家族の構成など地球村が紹介された。
 
 最後に、さて、自分のことにあてはまる人は立ってください。
今朝、ご飯を食べた人?」「昨晩は?」「家には飲める水がある人?」「テレビ、パソコンが家にある人は?」 

 内容濃く、1時間半があっと間にすぎてしまい、当初考えていたシェアタイムの時間が無くなってしまったが、提出してもらった感想文の中には、

「世界にはすぐに水が飲めない子供がいたり、毎日ご飯を3回食べられない子がいたり、本の中でしか知らなかったことも、実際動いたり、見立てたものを数えたりしたことで世界の実情が、とても身近に感じられた。」

「『これから、このワークショップでわかったことをスタート地点として、次に何ができるか?を自分のラボのパーティに戻って考えてみてください。』というメアリーさんからの課題を、今日来られなかったラボっ子に伝えたいと思う。」

というような内容の感想文が寄せられている。

 ラボの活動が世界とつながっている接点をもつ企画でることを、準備段階で広くポスター貼り、チラシ配りをテューターやラボの父母の手を借りて地域にアピールできたこと、また、各パーティで事前に国際交流関連の本、絵本を使って予習をして臨めた事が何よりの収穫であったのではないかと思う。
>>感想を掲示板へ
Re:40周年企画『国際理解WS=もしも地球が50人の村だったら?』(04月10日) >>返事を書く
チェリーさん (2006年04月10日 10時48分)

自分も参加したような気分になれた報告、ありがとうございます。
このようなW.S.に参加された方はとても幸せだなと思いました。
しかし実行委員の方たちが時間とからだを動かした分、一番お勉強され
たというのがすぐ伝わってきました。
お子さんの実行委員と同じですね。
未来をになうお子さんを育てるのが私たち世代の役割。この報告を頭に
入れてラボ活動に取り組まなくてはと言い聞かせながら(しかしこの頃
の忘れっぽさに唖然)。
Re:40周年企画『国際理解WS=もしも地球が50人の村だったら?』(04月10日) >>返事を書く
まじょまじょさん (2006年04月11日 00時41分)

なるほど~。共感覚をもつこと、体験を通じて学ぶ事がどんなに大切か
わかりますね。
一日一日を大切に生きなければ・・と改めて思いました。(毎日ぐずぐず
しているので・・)
素晴らしい報告をありがとうございました。
Re:Re:40周年企画『国際理解WS=もしも地球が50人の村だったら?』(04月10日) >>返事を書く
さとみさん (2006年04月11日 22時56分)

チェリーさんへ
>自分も参加したような気分になれた報告、ありがとうございます。

→自分は進行のお手伝いを当日していたので、写真を撮っている余裕が
ありませんでした。写真が手に入ったらアップしますね。
また、他の方の国際理解WSの報告も聞けたらよいですね。

>このようなW.S.に参加された方はとても幸せだなと思いました。

→30周年記念のとき、埼玉で行われた日米フォーラムに参加したお
り、数多くのワークショップ形式の研修に参加できる機会があり、とて
も参考になりました。それ以来、その手法を勉強したくて、色々情報を
集めるよう努力してきました。
自分がファシリテーターとして、自分の参加してきた経験を他の方にも
伝えられたら、と思っていましたが、なかなか思うようにできなく
て。。。
今回、この企画を聞いて、すぐに、静浜地区でエントリーしようと地区
研で提案、実現に至った次第です。

一緒に百円ショップへ行って、材料を買ったり、メアリーさんのアイデ
ィアはとても豊富で、また、様々な国々の話に花が咲き、前日、床につ
いたのは12時近くでした。

これまでに静浜地区では、各街で色々なラボと世界の接点を持たせた企
画を取り組んできました。『南米グアテマラ滞在記とひとつしかない地
球』『北極あ・はうりくとオーロラ写真展』『スーホの白い馬と馬頭琴
コンサート』『チャングムの韓国料理と踊りトラ』などなど。

今回のワークショップが、これまでの延長線の企画となり、それもよか
ったことだと思います。

また、違う地区で取り組まれた企画アイディアをシェアできたらいいで
すね。ラボのライブラリーに関連づければ、様々な広がりがうまれるは
ずです。でも、私が興味がある南米系とかアフリカ系の物語を網羅して
いないのが、ちょっと不満ですが。。。
Re:Re:40周年企画『国際理解WS=もしも地球が50人の村だったら?』(04月10日) >>返事を書く
さとみさん (2006年04月11日 23時10分)

まじょまじょさんへ
>一日一日を大切に生きなければ・・と改めて思いました。(毎日ぐずぐ
ずしているので・・)
素晴らしい報告をありがとうございました。

→いえいえ。
まじょまじょさんの口から、ぐずぐずなどとという言葉が飛び出すなん
て。。。
私こそ、毎日のぐうたらな、無駄な時間だらけです。切り捨てるべき無
駄が山ほどです。

それにしても、この日本の豊かな環境と贅沢を、すべて切り捨ててシン
プルにすることは、これからの課題ですよね。自分は、高度成長期の申
し子のような世代でございます。はい。それでも、おばあちゃんとかの
「もったいない」はよく耳にした記憶はまだ残っている、ぎりぎりの過
渡期でもあります。ここで、ふんばらないとね~。
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