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咲かない蕾 |
03月08日 (水) |
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春近し。今年は暖かい日が続いたためか、気の早い桜が数個開いている。もうすぐ、他の花芽も膨らみ、もうすぐ美しい花々が辺り一面を彩ることだろう。
シャモール氏が代表を務めるNGOはバングラデシュの北部で子ども達への医療支援と教育支援活動を行っている。NGO名チンナムクル・バングラデシュ(CB)とは現地の言葉で「咲かない蕾」という意味である。全ての蕾は花になって咲いて欲しい!けれでも、バングラデシュでは、大人になれない子ども達が多い。どの子も蕾のままポトリと落ちることなく開く日が来て欲しい!そんな望みをNGOの名称に託している。
2/28付のポイポイさんの日記に「同じ頃に買った同じ花の苗なのに」というタイトルを見つけた。「外に出すとしおれてしまって立ち上がらない鉢が3つのうち、一鉢だけある。過保護かなと思いながら今はお家の中に入れてやっている。とたんに暖かいお家の中でシャンと顔をあげて元気になってくる。」と続く。バングラの子ども達にも「入れてあげるお家」があると、きっと元気に育ってくれるんだろうな・・・と、ぼんやりと思う。
偶然、知り合いの看護師さんの配慮で、救急病院を見学することができた。わずか600gの低体重児(未熟児)が保育器の中で生きている、脳や臓器の障害をコンピューター画面で見ることのできる装置等、同じ「医療」という言葉を使うには、あまりにも違う世界を見て、シャモール氏は驚き無言になってしまった。「不公平と思っているんでしょう?」しばらく沈黙が続いた後、聞いてみた。「・・・いや・・・、It's a situation・・・」と氏は答えたまま、また押し黙ったままだった。
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