35点ほどの絵を展示した会場で過ごした一週間はいろいろな人との出会いと共に非常に心地よい日々だった。見に来てくださった方々との会話や、その時間の楽しさは当然。皆々様には本当に感謝。
絵のある空間は、何時間そこに居ても、私は飽きない。疲れない。体の中に、頭の中に、いろいろなものが流れ、湧き出し、癒され、力ももらう。
80歳になられる女性が、工場をテーマに描いている。華道の師範である女性は、花を描く。彼女の絵はやさしい。色使いも優しい。花の美しさが、彼女を通して彼女の花として輝いてくる。50号に花をいけるように、しかし絵としての構図を考えて、にぎやかに描いた。彼女がその絵の題をどうつけようかと迷っていたとき、私はそれに「花の勢」とつけた。彼女もそれを気に入ってくれた。
「古都遠望ブルージュ」「港町ベルゲン」そしてトロールを描いた[仲間たち・北欧トロール人形]が私の作品。旅行をしていても、絵を描いていても、やはり物語が浮かぶ。ひとりでにそのようなところに、落ち着いてしまう。テューターの方は、トロルの絵の前での時間が、他の人と違うのがわかった。そこに浮かぶイメージが、いろいろあると思うと楽しかった。
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