ロマン・ポランスキーの映画『オリバー・ツイスト』を見に行く
チャールズ・ディケンズの原作にもとづく堂々たる文芸大作であった
公式ホームページ
http://www.olivertwist.jp/
72歳のポランスキーには12歳の娘と7歳の息子がいる
このこどもたちが映画に興味を持つような年齢になり
こどもたち向けの映画、しかも親子で楽しめる映画を作ったということだ
少年オリバーが孤児院を脱走、ロンドンでスリ団の少年に助けられ・・・
はらはらどきどきの古典的なストーリー
19世紀のロンドンが丁寧に描写されていて素晴らしい
放浪するオリバーの姿には母親をアイシュビッツの強制収容所で亡くし
自分自身はポーランドの田舎でかくまわれながら生き延びた
ポランスキー自身の体験が入れられているという
(父親とは45年に再会することができた)
映画としては映像作品としての魅力より
文芸作品としての魅力、時代風俗の描写の魅力が味わえる作品でした
ロマン・ポランスキーはポーランド人だが、前にもイギリスを舞台に
トマス・ハーディの原作『テス』をナターシャ・キンスキー主演でつくっている
これもよい作品だ
『水の中のナイフ 』1962年
『反撥』 1964年
『ローズマリーの赤ちゃん』1968年
『テス』1979年
『戦場のピアニスト』2002年
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