去年見つけたブログの中で、「イルカの子」を見つけた。
この本は、生まれつき言葉を自由に話すことができない妹と、健常に生活をおくるおにいちゃんとの関わりを通じて、お互いを認め合うことの大切さを教えてくれる一冊で、英訳付きでトールペイントで描かれている。ほんわかと温かくほのぼのとさせてくれる絵本です。
私もトールペイントを習っているので、その1ページ1ページがとても手が込んでいて絵本の内容とはまた別な面で、すごいなあと感心しながら見てしまった。
その絵本の最後に作者である姫野ちとせさんが書いてある文章を紹介すると、
『イルカの子を人間の基準に当てはめようと懸命だった頃、イルカの子は私の腕をすり抜けて捕まえることができませんでした。が、イルカの子の個性を認め、ありのままをまるごと愛せるようになると、自然に、イルカの子のほうから心を通わせてくれるようになりました。それまでの狭い見識の枠を壊したことで、やっと、自分たちの家族がイルカの住める海となり、親も子も自由を得たのだと思います。~』
この文章を読んで、イルカの子に限らず、これはすべての子、すべての人たちに共通することだなあと思いました。一人一人の個性を受け止め、ありのままを受け止めることの大切さ、ありのままを受け入れてもらうことの有難さ、お互いを認め、お互いを大切に思いやること、そうすることで争いがなくなり、平和な世界が訪れるようになるんですよね。
たくさんの人が、この本を通して何かを感じてくれたら良いなあと思って、この本を紹介しました。
姫野さんのHPの中で、絵本の内容も読めるので、どんな本?と興味を持たれた方は、< http://home.e-catv.ne.jp/himeno/irukanokopr.html >で見てくださいね。
|