白昼に神を見る 長谷川潔のことば |
01月16日 (月) |
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白昼に神を見る 長谷川潔のことば
銅版画家長谷川潔は人物や風景そして静物を描き続けた
晩年の静物画にはその深い精神性が表れている
それは見るもの誰しもが感じられるものだ
その版画にこめられた精神性を語ることばがいくつか残されている
会場入り口
「地球上の目に見える世界をとおさないと
見えない世界に入ってゆくことはできない
しかし見える世界のほうがはるかに小さい
これを私は静物画に描く」
ーーーーー『白昼に神を見る』より
会場内のビデオのメモ
ある日散歩の途中で一本の木から「話しかけられた」
(ラジオの受信機のように)
「波長を合わせるときこえてくる万物の声というものがある」
「その時以来私の絵は変わった」
「物をつかもうとするとそれはなかなかたいへんであって
ひとつひとつのものにに驚異を感じる」
ルドンは神秘的なものを描いて神秘的なものを表している
私の態度はこうだ 私は日常のものを描く
そこでやっと捕まえられたものが「美」であり「神」である
(「」内は本人のことばの書き写し、「」以外の部分は私の記憶によるメモ)
「白昼に感じるものこそ神なのだ」
「一木一草をつかもうとすると必ず神に突き当たる」
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Re:白昼に神を見る 長谷川潔のことば(01月16日)
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ぼっくりさん (2006年01月16日 20時27分)
横浜美術館での長谷川潔さんの展覧会、ぜひ行ってみようと思います。
アスベルさんは10時から5時までがあっという間、に経つくらいだっ
たんですね。
日記に「木」について書かれていたのも印象的でした。偶然ですが今
日、通りかかった書店で、「木」というタイトルの佐藤忠良さんの本が
それこそ目に飛び込んできて?、立ち読みし、”これは手元においてお
かねば”と思い買ってきたばかりだったのです。
ラボでも、”ラボの木”という話しがよく出てきて、やはり私にとって
も”木”は大事なシンボルです。
アスベルさんの日記のおかげで、あのレストランでは2000円のラン
チがあるんだなぁという事も知る事ができました(私も以前、展覧会で
時間を過ごしすぎて夕飯の時間を過ぎ、すぐ目の前にあったあのレスト
ランで食事をしました・・・・すごーく高かった記憶が)
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Re:Re:白昼に神を見る 長谷川潔のことば(01月16日)
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アスベルさん (2006年01月16日 21時34分)
ぼっくりさんへ
お役に立てて嬉しいです
横浜美術館には長谷川潔さんの絵のコレクションがあり
今回もほとんど自前のコレクションから展示しています
長谷川潔が横浜生まれなので特に力を入れているのでしょう
ご遺族からも残された作品がかなりの数、寄付をされています
メゾチントの作品は色調の微妙な変化、中間色の味わいが命
ゆっくり味わってください
本当は硝子がなければ反射がなくていいのですが・・・
展示室中央の紹介ビデオは13分なかなかよくできています
(少しまとめすぎ気味ではありますが・・・)
休憩にどうぞ
残念なことに昨日は音が大きかったので展示室1,2には繰り返し上映する音
がかなり響きました
展示室3はスピーカーの裏なので大丈夫でした
午後、館員の方に申し出て、音をを下げてもらいました
おかげでかなり気にならなくなりました
(ビデオ上映の騒音は鑑賞の妨げになるので本当は別室にしてほしいです)
気になることがあったらすぐ係に連絡して、少しずつでもいい美術館にして
ゆきましょう・・・・
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Re:Re:Re:白昼に神を見る 長谷川潔のことば(01月16日)
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ぼっくりさん (2006年01月17日 00時45分)
アスベルさん
早速、更なる美術展情報をありがとうございました!
アスベルさんの、音量についての行動力に唸りました。
美術館の方もアスベルさんのお申し出、嬉しかったでしょうね。
(アスベルさんの文を読み、私はきっと音が大きくても何も言い出さず
通りすぎていただろうと思いました。そうですよね、恐れず言ったら良
いんですね。準備する側鑑賞する側双方にとって良い事なんですもの。
確かに鑑賞中にビデオの大音量は、たとえ関連のあるものでも、困って
しまいます)
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