環境とデザイン講座 北川フラム「感動の美術、協働の夢」(未完) |
12月16日 (金) |
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環境とデザイン講座最終回 北川フラム「感動の美術、協働の夢」
北川フラムさんは年に一回開かれている「越後妻有大地の芸術祭」の
総合コーディネーターです
「大地の芸術祭」は、3年に1度、越後妻有地域(新潟県十日町市・津南町)の里山で展開される自然とアートと人間の「祭」です。
第36回 「越後妻有大地の芸術祭」を総合コーディネートする北川フラムさん
http://eco.goo.ne.jp/business/csr/ecologue/wave36.html
第3回大地の芸術祭 2006年7月に向けての公式ホームページ
http://www.echigo-tsumari.jp/
第2回大地の芸術祭
http://www.echigo-tsumari.jp/tsumari_html/Japanese/main.html
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内容については改めて・・・
かなり大胆な要約です
フラムという名は、本名 ナンセンの船の名前です
グローバリゼーション
通信の自由化、資本の自由化、などの進む中で
六本木ヒルズ、汐留、六本木防衛庁跡地ミッドタウンなど・・・
ミヒャエル・エンデが『モモ』で書いた時間貯蓄銀行に象徴される世界が進んでいる
生活の質までも同じであることがよしとされてきている
建築も美術もどこで見ても同じように見えることが理想とされてきている
そのため美術館も画廊の内部の形はどこももホワイトキューブになっている
だが1995年の阪神大震災でそのような理想は崩れたと思う
当時の神戸は最先端だったのに、今の文明はその後の復興にも全く対応できなかった
20世紀の夢の一つは「民主主義」もう一つの夢は「都市」だったがその夢は壊れてきている
もう一度、人間と自然、人間と文明について考えてゆくとき
アルタミラの洞窟の壁画以来、アートは人間の一番の友ではなかったか
アートは計量不可能なものとしてある「時間」を形にしようとしている
妻有(つまり)の6市町村は過疎地帯
どんどん人口が減っているところで
最盛期の1/10にまで減るだろうといわれている
この芸術祭の始まりは町おこし、村おこしであった
東京都ぐらいの広さがあり、
美しかった棚田も過疎による労働力不足から耕作が放棄されはじめている
冬は豪雪、夏は暑い
この大地の芸術祭には
美術家たちが参加し、(外国からの参加も多い)
(何ヶ月か住み込む人もいる)
地域の人の手を借りて、作品をつくりだし、
その土地に置いて、展示している
(期間だけのものもあり、年間を通して置いてあるものもある)
人口7万人ぐらいの土地に、口コミだけで!
2000年16万人
2003年に20万人が参加している
つくりだすプロセスでの物語
その土地の人々によってその土地の記憶が甦る
(例えば、700本の黄色いポールを、昔の川の流れに沿って建て、昔の川を再現する
この作品だけで26人の地権者の協力を得たという
緑の田圃の中に黄色いポールの列が流れている)
その土地のそこにあるからこそ意味のある作品
アートによって、今まで見えなかったものが見えてくるという経験
見るだけでなく、5感全体に気持ちのいいもの
芸術祭の期間は夏で暑く、作品を見て回るのもたいへんだが
まさに妻有だからこその芸術祭
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そこで、その土地で、その土地の人々の生きているところで
見るからこそおもしろいというこの芸術祭
来年第3回が開催されるのでぜひ行ってみたいと思いました
ASUKAさんがすでに参加されていることを知り、とても嬉しかったです
その時の体験などお聞きしたいです・・・
今日は環境とデザイン講座最終回
修了式があり、9/12出席なのでぎりぎりの出席回数だが
修了証をいただくことができた
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Re:環境とデザイン講座 北川フラム「感動の美術、協働の夢」(未完)(12月16日)
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askaさん (2005年12月19日 12時56分)
お久しぶりです。北川フラムさんは私の恩師、この人との出会いで人生
大きく変わりました。わたしは2000年度第一回のトリエンナーレに
こへびとして参加しています。出版にあたり、より多くの人にフラムさ
んの仕事が伝わればいいなと思っていました。どう受け止められたかと
ても興味があります。講座の内容も!引き続き、日記で紹介していただ
けるのかなと楽しみにしています。
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