久しぶりの笑顔に会えて・・/夜間小学校 |
11月26日 (土) |
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徒歩で支援児の通う小学校を訪れた。子供たちは学年末テストの真っ最中だったが、校長先生をはじめ先生方が笑顔で迎えてくれた。
しばらくすると、テストが終了し、支援児たちが集まってきた。みんな少し大きくなっている。ナズリンとリマは背がすごく伸びていた。ナズリンは12月で小学校を卒業する。あまり勉強が好きではないらしく、中学校へは進学しないという。けれども手に職がある訳ではないので、どんな仕事があるのだろう。これから話し合いが必要である。
6人分の来年度の学校経費を校長先生に支払った。教科書、制服、靴などが値上がりしている。困った・・・。帰国してから対策を検討しなければ・・。
午後6時から開かれている夜間小学校があるというので、陽が落ちて薄暗くなった中、見に行った。昼間は公立小学校として運営されている建物を3教室使って、その夜間小学校は開かれていた。学年は小1~小4。年齢はさまざま。小さい子もいるが、14~5才に見える子もいる。ここも丁度学年末テストの真最中で、子ども達は真剣な表情でテスト用紙とにらめっこをしていた。
責任者の方と話して、その小学校は児童労働者(Child Labours)のための小学校で、昼間は子ども達は働いていて学校に来ることができないため、夜間に運営しているという事がわかった。数年前に訪バした時、独立記念のモニュメントの袂で大勢の子ども達が学んでいる青空学級を見たことがあるが、この夜間小学校は、それをベースに発展させたものなのだそうである。以前は雨季になると屋根がないために休校しなければならなかったが、今は教室を使えるので一年を通して学校に通えるようになったのだそうである。マイメンシン農業大学の先生方がお金を出し合い、教科書・ノートを無料で配布し授業料も無料。農業大学の学生がボランティア教師を務める。ボランティアの根付かないバングラデシュで、バングラデシュ人の手による完全ボランティアの学校運営の現実は、驚きでもあり、感動でもあった。
しかし所詮「児童労働」を容認しての活動ではある。「児童労働」について主催者はどう考えているのだろう・・・と思い、聞いてみた。「『児童労働』を完全に排除すると、その子の家族が死ななければならなくなる・・という、悲しく厳しい『生きる』ためには仕方のない、という現実が歴然と存在する現状の中で、精一杯の活動をやっている。」という答が返ってきた。
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Re:久しぶりの笑顔に会えて・・/夜間小学校(11月26日)
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keikoさん (2005年12月20日 22時10分)
>「『児童労働』を完全に排除すると、その子の家族が死ななければならなく
なる・・という、悲しく厳しい『生きる』ためには仕方のない、という現実が
歴然と存在する現状の中で、精一杯の活動をやっている。」という答が返って
きた。
・・・・バングラデシュのこどもたちの現実がせまってくるようです。フェニ
ックスさんの活動が1歩、1歩着実なものになっていくことを願っています。
私はこの時期クロアチアに行ってきました。夜間ではないのですが、教室数が
足りないため、こどもたちは午前中か、午後の授業をうけるとのことでしたニ
部制なのです。改めて、日本のこどもたちのおかれている状況を考え直してい
ます。バングラデシュのこどもたちの目はキラキラしていることと思います。
クロアチアのこどもたちの目は輝いてました。世界中のこどもたちが、おかれ
た状況はちがっても、輝きをはなつ目であってほしいと願っています。
フェニックスさんの活動で多くのこどもたちが未来に目をむけることでしょ
う。がんばってくださいね。
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Re:Re:久しぶりの笑顔に会えて・・/夜間小学校(11月26日)
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フェニックスさん (2005年12月30日 17時43分)
keikoさん、
昨日、カンボジアから帰ってきましたので、レスが遅くなってしまいましたm
(__)m。
カンボジアの小学校も教室が足りないため、二部式・三部式
です。それでも、みんな学校は大好きで一生懸命勉強していました。
バングラデシュの小学校も私達が関わっているNGOの小学校は午前・午後の
二部式です。教室内の照明も自然照明(つまり窓からの光)のみで薄暗かった
ですが、雨季はもっと暗いのだそうです。劣悪な環境の中でも、真剣に黒板を
みつめ学んでいる姿に感動しました。(黒板も塗料が剥げて文字が見え難そう
でした。)
私のクロアチア人の友人は、戦時下国内を離れ、外国に職を求めました。民族
間のしこりは、私達の想像をはるかに超えているようです。
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