|
|
|
|
|
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
映画「ルート181 パレスチナ~イスラエルの旅の断章」 |
10月16日 (日) |
|
ルート181 パレスチナ~イスラエルの旅の断章
ROUTE 181
FRAGMENTS OF A JOURNEY IN PALESTINE - ISRAEL
2003年/270分/カラー
ベルギー、フランス、イギリス、ドイツ
アラビア語、ヘブライ語
東京上映会《第3回》上映&監督舞台挨拶
日時●10月16日(日)13時半~(開場13時)
会場●ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関駅徒歩7分)
主催●NPO前夜 後援●東京演劇アンサンブル
13:00 開場
13:30 映画『ルート181』第一部 上映(85分)南部編
14:50 休憩(15分)
15:10 映画『ルート181』第二部 上映(107分)中部編
17:00 休憩(15分) 今夜帰国するエイアル・シヴァンさん挨拶
17:15 映画『ルート181』第三部 上映(85分)北部編
上映終了後 監督から話を聞く ミシェル・クレイフィさん/鵜飼哲さん
案内チラシより
「この映画は、パレスチナ北部のナザレ出身のミシェル・クレイフィと、
イスラエル北部のハイファ出身のエイアル・シヴァンが共同で監督した
270分に及ぶ長編ドキュメンタリーです
2002年夏、二人は生まれ故郷を2ヶ月にわたり南から北に縦断する旅に出ます
彼らが〈ルート181〉と名づけたその道は、
1947年11月29日の国連決議181号でパレスチナの地を二分した分割線をさします
翌年、イスラエルは建国を宣言し、
決議直後からユダヤ人のシオニスト武装組織がパレスチナへの武力侵攻を開始し、パレスチナ人の難民化がはじまりました
このイスラエル建国宣言を受けて起こった第一次中東戦争により、
さらに大量のパレスチナ人が 難民となり、
現在その数は600万人ともいわれます
戦争はいまだに終わっていないのです
二人は、分割線〈ルート181〉を車で走ります
途中でさまざまな人々に出会い、車を止めてインタビューしていきます
モロッコ出身のユダヤ人、チュニジアからのユダヤ人
ハンガリーからのユダヤ人、エチオピアからの新移民
イスラエル国籍のパレスチナ人、中国人労働者.....
丹念に聴きとられたの声、それぞれの暮らし、占領という現実を、
占領者として生きる人々の弁明、にカメラは鋭く迫ります」
*******************************************************
・・・・そして車から見える景色
検問、検問、
延々と続く分離壁
刃のついた鉄条網、その生産工場
パレスチナ人への裁判
チュニジアからのユダヤ人女性の話
「ここで8人の子を育てた、最愛の息子がレバノンで戦死した」
「どこにいっても死んだ話ばかりで暗くなる」
「ここには生の喜びがない」
「すべてあるようで何もない」
「誰も満ち足りてない」
「チュニジアではアラブと仲良く暮らしていた
私は隣の人とお茶を飲むような普通の暮らしがしたい」
「チュニジアに戻りたい」
*******************************************************
映画に二人の監督の姿は映らない
インタビューに答える人はまっすぐにこちらを見ている
(検問所で隠し撮りした部分は別だが)
印象に残った監督のことば
「記憶について、
現在を撮りながら、過去が立ち現れ、未来の姿が立ち現れてくる」
「記憶と忘却は対になっている」
「記憶を正史に対置したい」
「叫びそのものではなく、スローガンではなく、
その背後にある心情を見いだしたい」
「この映画を見たあとに、みなさんにはみなさんの問題があると思う」
「ドキュメンタリストはドキュメン多理をつくるのが仕事である
裁くのは歴史であって、私ではない」
「450キロメートルと50キロメートルととても狭い地域である」
「6週間の旅」
「カメラマン、録音、2人の監督、もう一人と会わせて5人のチーム」
「ほぼ100時間の記録、旅そのものの記録が30~40時間」
「どんな人に会うかわからないので、あらかじめ用意した質問は用意していない」
*******************************************************
実際にお会いできた二人の監督は
それぞれからだが大きく少し太っている
柔和で笑顔が素晴らしい
会場との会話ではとても丁寧、誠実な答え方をされていて感心した
(二人はフランス語で話された)
二人とも相手に信頼してもらえるインタビュアーだったと思う
実際のインタビューではユダヤ人にはユダヤ系のエイアルが(アラビア語)
パレスチナ人にはアラブ系のミシェルが主に質問している(ヘブライ語)
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|