ラボっ子の結婚式に招かれていった。今までもいくつかの結婚式に出席してきた。ラボっ子はよく、ステイ先や留学先のホストファミリーなどを招待することもあるので、私のスピーチが必要になり、私はお祝いを述べながら、おめでたい席にふさわしいラボの宣伝をさせてもらったのだった。
今回の結婚式は、少し間もあり、外国の友達もなく、ラボからの距離も余り感じなく出席していた。ところが彼は自営業、自分の町を大切にして、友達を大勢招待していた。その大半は元ラボっ子なのだ。
「T君は友達が多いなあ。どういう友達なんだ?」といった親戚の人の言葉にはっと気がついた。普通、友達として招待すれば、小学校からの友達とか、高校、大学の同級生などとなるであろうが、彼の場合は、先輩、後輩、その年の差10年くらいある。確かに、異年齢のラボ活動が、そのまま異年齢の友達集団を作っているのだ。結婚式の2次会には、さらに何人かの若い元ラボっ子が集ったようだ。
私はそこに、何年か前の彼らの活動を思い浮かべた。ラボの異年齢活動の優れた点は、言うまでもなく、たくさんある。それがそのまま、彼の人生の支えとなって、商売にも、彼の日常にも生かされていくのだと思った。
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