台風の残したもの |
09月08日 (木) |
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台風14号は県内に大きな爪跡を残して去って行った。九州山地東側に降った雨は土砂崩れを引き起こし、神話発祥の里高千穂町や平家伝説息づく椎葉村を直撃、尊い人命が泥流に飲み込まれた。宮崎市小松地区ではちょろちょろ小川が牙を向き、濁流が1階の天井まで達して民家が水没した。宮崎平野の中央を流れる宮崎市民の水源である母なる大淀川も危険水域を越え、堤防を越えるのは時間の問題かとも思われた。いつもの緑の河川敷はすっかり水没し濁流渦巻く恐ろしい形相を呈していた。堤防が低かったり弱かったりした地域では、道路が川化したらしい。
幸い我が家は何の災害にも見舞われずに済み、台風一過の青空の下、暴風が運んで来た葉っぱや小枝、外に貼っていたラボのポスターがバラバラに引きちぎられた残骸を集めてゴミ袋に入れ、集積所に運ぶくらいの仕事で済んだが、泥水が流れたり、泥水に流されたりした家々は大変だったことと思う。ある病院は1階部分が浸水したため、カルテも機器や薬もダメになり、回復に最低1ヶ月はかかるだろうとのことである。
それにしても、今回、宮崎市内はそれほど雨が降った訳ではないのに、山間部に降った豪雨がそのまま川下の町を脅かした。あちこちで土砂崩れが発生し、道路が決壊した。開発により森林が伐採されたり田んぼが埋められたりして、保水力が低下しているのも無関係ではないのかもしれない。自然の猛威の前に、我々人間はあまりにも小さい。
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Re:台風の残したもの(09月08日)
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林ライスさん (2005年09月10日 00時42分)
ニュースで宮崎の様子を見るたびにフェニックスさんに電話してみよう
と思いながら、この1週間台風のような日々を過ごし今日になりました。
昨日今日と東京での国際交流委員会に出席してきましたけど、みなさん
台風の被害どうでしたか?と心配されていました。九州支部国際交流委
員会も台風のお陰で3人の欠席。貴重な意見をシェアできなくて残念でし
た。
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Re:Re:台風の残したもの(09月08日)
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フェニックスさん (2005年09月10日 09時54分)
林ライスさん
台風の爪跡はあちこちに残っています。一昨日、やっと高速道路が片側だけ通
れるようになりました。都城ー宮崎間に通じる道路はこの高速道路のみです。
高速が通ったことで、地域代表は、何とか合同会議に行けそうですね。
前日から福岡入りしていた国内交流担当のAテューターは、会議後帰ることが
できずに、3日間福岡に足止めをくらったそうです。
ラボッ子宅は実際に家が浸水したり壊れたりした家庭はありませんでしたが、
ずーっと断水状態で、非常に困っています。井戸を掘っておけば良かった・・
と、真剣に言っています。
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