8/06の日記 |
08月06日 (土) |
|
ニ、三日前、NHKで、広島の学校の先生方が、子供たちに60年前の原爆をどう伝えるか、子供たちに伝わらなくなってきている、という番組がありました。沖縄戦を語り伝える人たちも、前に比べて、伝わりにくくなっていると言われているのもどこかで目にしました。
「死んだらどうなると思う?」という問いかけに多くの子が「生き返る」と答えた、という調査もある今の時代。平和教育の難しさも。
山口県は広島、長崎についで3番目に被爆者の多い県。私の親戚にも広島で被爆した人がいる。
沖縄戦にしても東京大空襲にしても、そして広島、長崎の原爆にしても、その傷跡は大きすぎて皆さん思い出したくない、思い出したら生きてこられなかったのかも。いま、60年たって、、次の世代に伝えなくてはと、思い出したくないことをことばにしていらっしゃるよう。
この夏、親子で読んでもらいたい本
「ガラスのうさぎ」金の星社 これは今年アニメ映画にもなって上映中。英語版も出ています。
「屋根裏部屋の秘密」松谷みよ子作 偕成社文庫 長野県黒姫が舞台
「ふたりのイーダ」松谷みよ子作 講談社 青い鳥文庫 これは岩国錦帯橋のある横山が舞台だと思われるのですが。資料館や牡丹園 整備される前の横山の風情。なにせ毎週行っていたもので。
3冊とも我が家にあります。ご希望の方は知らせてくださいね。
|
|
|
Rママさん (2005年08月07日 00時52分)
先生、ごぶさたしております。ラボがおやすみで、R君は、寂しいよう
です お借りしているひとまねこざるの本に夢中です。
私も、NHKで戦争についての番組をみました。私自身、戦争というも
のの重さを知らず、どう子供に説明していいのか分からず、ただただサ
イレンの音に子供の手をとり、両手を合わさせたのですが・・・・。
離れた県で育った私にとって、広島を知る事が出来たのは、社会の教科
書のほんの数ペ-ジで、すごく遠くに感じていたものですから、恥ずか
しながら無知で。26歳で初めて広島の資料館やド-ムを目で見て、言葉
にならず、胸が苦しく眠れず、抑えられない感情をどう消化していいの
か戸惑いました。嗚咽しました。本当に怖かった。でも、もっと小さな
うちに知っておきたかった(見ておきたかった)。
山口のラボっ子が、他県のラボっ子に伝えられるといいね広島を。
『ひとつしかない地球』の歌詞の・・まさに
【ひとりに ひとつずつの命 地球と同じ重さの命】ですね。
ラボを通して、世界というものがあり、色々な国、人がいることを
子供に知ってほしいと願っています。
日常において外国の人と接する機会が無く、なにかないかなあ~?と考
えていた私は、子供にTV『世界の車窓』を見せていたのですがね(^o^)
ラボに出会えて、スミティさんに出会えてよかったです。
言葉(英語)以上のものをいっぱい学ばせていただきますね!親子共々
|
|
Re:無知な母で、愚かなのです(WAR)
|
返事を書く |
|
スミティさん (2005年08月08日 07時21分)
Rママさんへ
うれしい書き込み、ありがとうございます。こんなことを書いて、読ま
れる方はどう思われるかな、と思いつつ、書いているので、こんな風に
思ってくださったと分かるととっても励みになります。
受け入れをしたら、必ず、広島の資料館に連れて行くように、受け入れ
家庭に声かけをします。昨年うちに来たショーンもそしてこの夏来てい
るエミィとエミリィーも丁寧に一生懸命説明イヤホンを聞きながら回り
ました。日本の子供たち以上に興味を持って。
いつだったか、行ったときに東北あたりから来ていらっしゃった方が本
当にはじめてみる、知らなかったという感じで見ていらっしゃって、日
本の中でもまだまだ知られていないんだなあと思ったことがあります。
資料館、英語通訳ボランティアの中にラボテューターもいらっしゃいま
す。
Rママさん、偉いです。目をそらさずに受け止められたからこそ。テレビ
でhiroshimaの事実を紹介する番組があっても「見たくない」と目をそむけ
る大人もいます。
今の子供たち、何がやりたいかわからない、夢がもてないなどという声
を聞きますが、私はやりたいことが見えない、夢がもてないのではな
く、今の現実が抱えている問題が見えない、見えにくいのではないかと
思います。
(続く)
|
|
|
スミティさん (2005年08月09日 09時08分)
「自分のやりたいことに向かって頑張れ」ということばはよく聞きますが
自分だけのことを考えて、やりたいことというのは、どういうことが考
えられるのでしょうか。「野球選手になりたい」などという夢は描きやす
いかもしれませんが。
いろいろな人の痛みや「今」という時代「日本」という社会の抱えている
問題が見えてきて、やりたいことも考えられるのではないでしょうか。
今、ラボでたくさんの10代海を越えて日本以外の世界に旅立っていま
す。一人一人、そのこの受け止められるところで、日本との違い、自分
の家族との違いを自分の肌で感じていると思います。
小学校高校学年になったとき、ニュースや新聞、テレビ番組を見て、
「お母さんはこう思うのよね」「お父さんはこう思う」という話をしてい
くことが大事かな、などとも。
昨日、パーティ合宿の高校生以上ミーティングをしました。4人とも10年
以上ラボをやっている子達。この春大学生になったふたりに、「大学生に
なって、ラボから距離を置いて見えてくるものがあるのでは?」と問う
と、「やっぱりラボは必要よ」と。
このあたりを合宿で親も子もいっしょに考えるプログラムを企画中。
|
|