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ブラジルからの受け入れを終えて 07月21日 (木)
先週の木曜、パーティの合間に新宿までKissyを送っていった。
ディスカヴァリージャパン日本語研修の1か月のホームステイが終わったのだ。

部屋はきちんとかたづいていた。ゴミは分別して捨てていった。
机の上には家族全員に宛てたメッセージが残されていて、こどもたちは大喜びして、Kissyの存在をいとおしんでいる。

Kissyは13歳とは思えないほど、また、見た目の線の細さからは想像できないほどの芯の強さがあった。
賢さ、認識力、柔らかさと優しさ。どうやったらこんな子が育つのだろうと、なんども思った。

歓迎会を兼ねた異文化交流企画「茶道&ブラジルのお菓子づくり」の時のこと。日本側としてお茶の講師を招き、Kissyにはお菓子づくりを紹介してもらうことにして、進行をお願いした。
彼女はすぐにインターネットでブラジルのサイトにアクセスし、レシピを検索。必要な材料をそろえた。当日は会場に行く前に時間配分をし、チョコを煮詰めるなど根気のいる下準備を『寿限無』を聞きながら、さらっとこなす。(「この子のニックネームはないの!?」とかなんとかいいながら。)
会場では「みんなにこう説明して。」「こうすれば大丈夫だから。」など、的確な指示を私に出し、さりげなく30人弱の親子を動かす。スムーズに事を進めて、2品のお菓子を完成させた。
みんなが帰ったあとの最後の掃き掃除まで労を惜しまなかった。
PAO

彼女は英語とポルトガル語のパーフェクトなバイリンガルだ。3歳から在伯のアメリカンスクールに通っている。
私はこれほど完璧な英語を話すブラジル人に出会うのは初めて。
英伯どちらが話しやすいの?と尋ねると、「どちらも同じ。」と答えが帰ってきた。バイリンガル教育の弊害として「セミリンガル」といったりするみたいだけれど、彼女はその心配が全くない。二つの言語と文化のはざまで戸惑う風もなく、さらに母の母国語である日本語にも挑戦しようと、ここ日本までやってきているのだからすごい。でもそこはまだ13歳。生活を体験するだけで精一杯。まちがってもいいから日本語を使おうという感じではなく、最後まで英語一本で通した。こちらからもっと日本語で話しかけてもよかったな。

感心したのは、Kissyの学校の教育内容の質の高さ。
例えば。学校のHPには一人一人のページがあって、教科ごとに自分のレポートをWEB上でまとめて公開している。学校中の友達は当然、世界中の人がこれを見ることができるわけで、個人差はあるが、生徒の心構えとしていい加減なものは載せられないだろうと思う。
社会科ではつい最近行った修学旅行のことをレポートしていた。ブラジル東北部にあるインディオ(ネイティブ)の村を訪ねたときの様子の写真と、自分で調べたさまざまな事柄や感想を載せている。コンピューター教育が進んでいるのがいいのではない。自分で見て、聞いて、調べたことを、レポートにまとめて、世界へ発信していく作業を全員がしていることが驚き。どの教科でもそうだった。もちろん先生のページもあるし、個人アドレスを通してメールのやりとりもできる。滞在中、マナーを守って、彼女はたくさんの友達と交信していた。

「Kissyは、本が好きだったよね。」と5歳の息子が言う通り、彼女は本をよく読む。日本にきて分厚いヤングアダルトの本を3冊読み上げた。もちろん英語。話すのは英語もポルトガル語も同じと言っていたが、読み書きはきっと英語の方が便利なのだろう。そんな彼女に『寿限無』のポル語訳を頼んでみた。英語文からのポル語訳だが、10分そこらでやってのけた。私なんて考え込んじゃって、何日かかってもできないかもしれない。う~ん、このシンプルさが、すごい。

キャンプのTシャツにデザインしてみました。ユニクロTシャツで仕上げて、一枚500円です。Kissyにも送ろうっと。
T-shirts
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