バリ島の小さな村で 鏡味治也(かがみ はるや)
2,004年6月初版 洋泉社
1981年4月 初めてバリ島へ
ジャカルタで留学生活
1982年 4~5月 バリ島へボナ村を調査地と決める
1982年 8~9月 ボナ村村長の家に住み込む
1991年 9~1月 ボナ村の普通の村びとの家に住み込む
P89
ボナ村南部集落
田を所有している世帯65%
うち自作農が半分
小作のみ10%弱
耕作しない25世帯をあわせて
集落の3/4が農業から収入を得ている
田を所有する人の平均所有面積は40アール
(1ヘクタール以上の家が20世帯
それを除いた家は30アール以下になる)
小学校教師 ブレレンさん
25アールの田2枚を持っていて、小作に出している
地主が2/3を取る
ただし種籾代や農薬、肥料、水利組合の負担金を負担するので
手元に残るのは収穫高の半分程度
金額で見ると
25アールの田から1回の収穫450000ルピア相当の米が取れる
小作人に150000ルピアを支払い
必要経費を引くと残るのは250000ルピア
ブレレンさんは2枚なので位階に500000ルピア
年2回収穫できればいいが水の制約があるので2年に3回
年収750000ルピア
自分で耕せば1200000ルピアになる
小学校教師 教頭でもあるブレレンさんの給与は
公務員の中で高いとは言えないが2000000近い
さらに各種手当てや米の配給がつく
米価が低いのは政府の物価統制のせい
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