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「はなのすきなうし」をめぐって。 |
04月17日 (日) |
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「はなのすきなうし」がライブラリーなると決まり早速絵本のよみきかせなどしています。このお話が好き!という方もいらっしゃるでしょうし、う~~ んと考え込む方もおいでかと思います。わたしもほのぼのとして、いい本だとは思いますが、ライブラリーね~~~と考えてしまいます。がのさんが物語寸景で取り上げています。紹介です。ぽっくりさんのページも行ってみて下さいネ。
日記は読んでもページ一覧までは見なかったというかた、ご参考までに読んでくださいませ。
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★がのさんから
じつは、わたし自身、この絵本と、ロバート・ローソン、マンロー・リーフについて別の仕事のなかで小論を書いたばかりでして、これがラボ・ライブラリーになったとして、テューターは子どもたちにこの作品を通じてどんなメッセージを伝えようとするのかな、とふと思いました。勿論、すぐれた絵本のひとつとして評価はしておりますが。
ぽっくりさんの考えるいちばんのポイントはどこですか。わたしのなかにいちばん先に飛び込んできたのは、ですね、友だちと遊ぶことには無関心な、引っ込み思案の自分の子を見て、母ウシはさぞかし心配だったはずですが、なんとまあ、おおらかなお母さんで、
「うしとはいうものの、よくもののわかったおかあさんでしたから、フェルジナンドのすきなようにしておいてやりました」
とあり、てんで気にもしていない。太っ腹お母さんですよね、ほんと、牛とはいえ。子ども自身が判断し決めねばならないことでも、ぜんぶ親がとりあげてやってしまう場合が多い最近の情勢のなかで、これほどおおらかに構えていられる親がどれほどいるだろうか、自分の目の届くところ、管理下に子どもをおかないと気がすまない親が多いようだからと、そんなことを思いながらこの絵本を読みなおしました。
そうですよね。今の御母さん方がこんなにのんびり子育てできたらいいですね!!!
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コルクをめぐって
◆ぽっくりさんへ
コルクですか? 洋酒の栓に使われたり、保温材、防音材としてよく使われるあのコルクですよね。
樫(かし)の一種と考えていいと思いますよ。卵形の葉をつける常緑高木樹。キルクということもありますかねぇ。日本でいえばシラカシ、ウバメガシ、アカガシ、アラカシ…(マテバシイも仲間かな?) どんぐりの実をつける木。
コルク樫は日本ではめったに見られないはずですが、わたしは、…どこだったかなぁ、小石川の東大植物園だったかで見たことがあるような、ないような…。世界の空をご存知のぼっくりさんですから、気づかなかっただけできっとご覧になっているはず。ポルトガル、スペイン、南フランス、北アフリカあたり、地中海の沿岸地域では比較的ポピュラーに群生しているのを見られるようですよ。
ブナ科の高く伸びる樹。ロバート・ローソンがわりあい丁寧に描いていたと思います。コルクはあの樹の幹ではなく、樹皮でして、樹を伐採して採るのではなく、羊の毛を刈るように丁寧に樹皮だけを剥ぎとるんですって。樹皮が厚いコルク質の層をなしているようです。剥いだあとの幹は裸んぼになりますが、これで枯れてしまうようなことはなく、9~10年するとすっかり再生されて、また樹皮を剥ぐことができるとか。
初夏のころ花をつけます。それがどんな香りかは知りません。きっといい香りなのでしょう。雄花がヒモ状の穂をなして垂れ下がるようです。スペインにくわしい人、たとえば画家の堀越千秋さんとか、バルバさん(関本さん)、あるいは村田栄一さんにうかがったら、よくご存知かも知れません。
植物図鑑を見たらもっとくわしいことがわかるのでしょうが、手元にありませんで、こんど図書館に行くついでがありましたら調べておきます。
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★再びぽっくりさんへ
コルクのこと、そんなにこだわるほどのことではないのでしょうが、きのう図書館へいったついでに図鑑を調べてみました。…が、牧野富太郎博士のものをはじめ、いくつかのものを見てみたのですけれど、ない! 多分調べ方がまずかったのでしょう。時間もなかったですし。子ども向けの図鑑にもあたってみたのですが、「コルクガシ」は出ていませんでした。
で、樹についてうるさいある友人に電話で聞いてみました。いくつかわからずにいたことがわかりましたので、特に必要なことではないでしょうが、ご紹介いたします。
一つには、もちろん、この樹にコルク栓の実がなるはずはありません。実は、わたしたちのよく知っている形のどんぐりです。ふだん目にするコルクは、樹の樹皮を剥いで、それを機械で粉々にしたものを接着剤などを使って成型し、あるときは洋酒の栓に、あるときは板状にしたり球形にしたり…。要は、あれは樹の細胞の集合体で、厚い層をつくって樹の本体を保護しているんですね。それを自分勝手な悪い人間が奪ってしまう!
次には、絵本を見て確かめればよかったのですが、時間がなくて…。樹の葉からぶらさがっているのは、雄花らしいです。ちょうど今ごろの季節に新しい枝のつけねのところに黄色っぽい花序をつくって垂らすらしい。この時期、トサミズキやヒウガミズキにそんなすがたを見ることができるじゃないですか。きれいですよ、あれ。藤の花ほどには大きくないし美しいわけではありませんが、あんなのを想像したらいいかも知れません。ほかにも、トチノキがもう少しするとクリーム色の花序をつけますし、コナラやイヌシデにも小さいながら花序が見られます。そうそう、ハリエンジュ(ニセアカシア)の白っぽい花序、たしかあれがいい香りだったはず。
もうひとつ。日本にもコルクをとる木があるそうです。日記のほうでアカガシから、と紹介されていますが、アカガシなら家のまわりでいくらでも見られますけれど、あれからコルクを採るのはできないと思います。もっと大きく太いものでないと。品質的にはコルクガシにはぐっと劣るようですが、「アベマキ」という樹、地方によっては「ワタクヌギ」と呼んでいるそうですが、そうそう、これですよ! ガキ大将をやっていたころ、コルクのタマの入ったピストルで追いかけっこし、撃ち合って遊んだのは。ポン! という乾いた音がして気持ちよかったですね。いまの玩具にはないんでしょうかねぇ、そんな素朴なおもちゃ。
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コルクといえばワインしか思いつきませんが、コルクの木があって・・・。
その程度の知識はありますが・・・・・。
さて今度の新刊で、地区発表のエントリーを考えていますが、高大生がおおいPとしては少々気がかりです。「ヘルガの持参金」も面白い話ですね。おなじみトロルが出てきて、しかもかわいい(^0^)。
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今日は新入生歓迎会があったはず。めぐはちゃんと歓迎の言葉がいえたでしょうか?????
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Re:「はなのすきなうし」をめぐって。(04月17日)
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とんかつ姫さん (2005年04月17日 22時19分)
う~ん、分かったような、分からないような、です。
国によってユーモアのセンスも違い、まだまだ乗り切れてないんです
よ。
ま、コルクについてこんなに考えたことはないですがね(^_^;)。
音声があったほうが分かるのかなあ、な~んて、やはり楽しみにしてい
るのです。
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