『オランダの光』はドキュメンタリーです
フェルメールなどのオランダ絵画にあふれる「光」を追求します
オランダに他の国と違った特殊な光があるのだろうか
それを画家はどのようにして描いているのか
というテーマのもと、映像と
美術史研究家や画家、天文物理学者や気象学者へのインタビューによって
「オランダの光」を検証してゆきます
映像作家たちは一年間同じ堤防に立って
そこから見える風景とそこにある光を撮し続けます
全く平らな土地、水平線、
堤防に沿った道路をたまに走って行く自動車、自転車などが映し出されます
画面の上2/3はその時々の空と雲です
また50年代に行われた干拓によって、大きな内海ザイデル海がなくなり
光を反射する「鏡」がなくなった結果
いまではもう「オランダの光」を見ることはできないという
ヨーゼフ・ボイス(ドイツの芸術家)のことばを検証します
これから絵を見るときに
「その画家が光をどのようにとらえようとしたのか」
という視点からもう一度絵を見直してみるという楽しみが増えました
オランダではありませんがフランスに始めていったとき
それは5月でしたが
そこにあふれる光の日本との違いにびっくりし、
感嘆したことを思い出します
オランダはアムステルダムしか行ったことがありませんでしたが
次に行く機会にはぜひ郊外に足をのばして
地平線。水平線のみえるところに立ち
空気そのもの、光そのものを味わってみたいと思いました
★映画『オランダの光』公式ホームページ
http://www.cetera.co.jp/library/holland.html
★こちらでは加藤周一が朝日新聞「夕陽妄語」に書いた『オランダの光』ついてののエッセイを読むことができます
http://www.icnet.ne.jp/~take/vermeerhollandslight.html
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