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90歳の証言 |
01月27日 (木) |
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ある日、留学生を招いてのパネルディカッションを開催した。インドネシアからの留学生が「日本国内(多分宮崎のこと)でアジア人の自分達がヨーロッパ系の外国人に比べて差別を受けることが多い」と事例を挙げて訴えた。その時、Nさんは手を挙げて、こう言われた。
「差別が良いとはいいません。しかし、どこに行っても差別や区別はあります。私は第二次世界大戦の時は収容所に入れられました。1世(親の代)は一生懸命アメリカのために働き、私達もそうでした。アメリカ国籍を持ったアメリカ市民なのに差別を受けました。戦後も『日系』であるがために就職でも給料でも『差別』を受けました。その程度は、あなたが受けたレベルのものではありません。それでも私は誠実に働きました。次第に周りの人々の考えや気持が変わってきました。」
日系2世のNさん、アメリカ生まれ。60才を過ぎてから親の故郷である宮崎へ移り住んだ。流暢な英語と日本語で、在日外国人の困った相談を電話で受け付け解決する支援団体を創立し、90才を過ぎた現在も代表として活躍をしている。元気ハツラツ、足取りの軽い彼女を見ていると、年齢が信じられない。ああいう加齢の仕方をしたいと憧れるカッコイイ女性である。
都庁職員の在日韓国人保険師さんの判決ニュースを見ながら、Nさんの生き様を思う。
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