一昨日に続いて最近のことばのこと・・・・・
私のスクラップブックの中に
『「業界用語」連発する大学生』という半年前の記事を見つけました
朝日新聞 2002/7/7 野口恵子さんの提案
文教大学非常勤講師(日本語教育)
大学生と話していると
テレビのバラエティ番組から仕入れたとおぼしき、
いわゆる「業界用語」の連発に驚くことがある。
指名すると「急に振らないで」
「前の人と被(かぶ)っているんですけれど」
正しく発音できなかったときには「噛んじゃいました」
誤りを即座に正せば「きつい突っ込み」とくる
パネル類は「フリップ」といわなければいけないらしい
授業後に呼び止めると「巻いてるんで」と逃げられる
サービス業の用語にも通じている
「お待たせしました。こちらコーヒーになります。」
「お客様、お会計のほう三千円になります。」
『彼らの言語コミュニケーションを非難するつもりはない。
ただ日本語を運用する上で手本とし、
ときに借用し、折にふれて参照すべき「日本語の世界」
がきわめて限られていることを残念に思う。』
として「世界」を広げる四つの方法を提案されている。
『一つ目は書物や新聞の音読だ。
音読の効果は優れた研究者らによってすでに証明済みである。
二つ目は。年代の異なる人々とできるだ接することだ。
とはいえ、買い物は一言も発せずにスーパーですませ、横浜のご隠居もいなくなった昨今、これも容易なことではなくなった。
三つ目は、外国語の習得だ。
言葉と共に、声のトーン、表情、相手との物理的な距離
そして何より、コミユニケートしようとする意志が
不可欠であることを学ぶだろう。
最後は最も手軽なラジオを聴くことだ。
出演者の容姿や服装にとらわれない分、音声情報に集中できる。
見習いたい美しい日本語、話し手の真摯な態度はもとより、
耳障りな話し方も薄っぺらな発言も、そのまま伝わってくる。自分たちの日本語を反省する格好の材料だ。』
ラボ・パーティの活動にはこれらの内容がたくさん含まれていますね。
1)声に出し、からだで表現する活動
2)パーティや地区、支部の交流活動、キャンプや
国際交流活動の中で、たくさんの人との出会い。
3)英語や他の外国語での表現活動
4)ラボ・ライブラリーの物語を楽しんで何度も聴く
ラボ・ライブラリーのこどもたちが
日本語の豊かな環境に恵まれていること
に改めて気づかされます
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