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カンボジアに別れを告げて |
12月25日 (土) |
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「3週間位経ったような気がする・・。」とスタディツアー参加者達は口を揃えて言った。参加者にとって、この1週間は毎日が驚き・感動・悲しみ・感激・発見・気付き・・etc・・・の連続で一日一日がとても濃く充実していたからなのであろう。
内戦終結して13年。本当の平和を実感してからまだ5年。800万を超える人々がこの地で虐殺された。学校の先生も学生も知識層の壊滅を計るポルポトの犠牲となった。戦争が終った時、医者は全国で5人しか残っていなかった。何もわからない人々と子ども達のみが残された。教える人がいないし、足りないものだらけの社会。法律の整備もまだまだこれから。でも昨年「平和な」選挙が施行され、1年間かかったけれども、ようやく内閣が組織された。国としては、まだまだヨチヨチ歩きの状態だけれども、それでも何とか2本の足で歩み始めたカンボジア。国境沿いにはまだまだ地雷や不発弾が多く埋っており、毎年800人を超える人々が被害に遭う。マラリア、ポリオ、伝染病で多くの子ども達が命を落す。命の重さは決して平等ではない。それでも、人々はクメールの子孫である事を誇りに一生懸命生きている。子ども達はキラキラ輝く瞳で学び生きるために一生懸命働いている。
サマキ小でなわとびやボール遊びをした事、CCH孤児院で「かぶ」を演じたこと、ハンディキャップセンターで地雷被害者の子ども達とおりがみ遊びをした事、みんなの心の中に残っていることだろう。そして、自分達がどれ程恵まれた存在なのか気付いた事だろう。日本に帰ったら、自分自身の言葉でまわりに伝えて欲しい。
トランジットでバンコクに立ち寄ったので、半日市内観光をした。カンボジアに比べるとタイは超先進国である。どこも黄金色に輝いている。参加者は埃っぽいカンボジアが懐かしそうにみえた。
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