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バングラデシュ・クリグラムの人々の現実/命の重さについて考える |
11月03日 (水) |
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田んぼのあぜ道を抜け、道とは思えないような急な悪路を上がったり下がったりしながら、2月に来日した5人の子どもたちの家を訪ねた。竹とジュートを束ねただけの粗末な家。初めて母親に会った。かわいい子どもの顔付きとは打って変わった、苦労の歴史が刻まれた顔々がそこにあった。それでも、子ども達は嬉しそうな顔で迎えてくれた。
まだなお水が溢れてまるで湖のようになっている田んぼも多くあった。日雇い農夫として生計を立ててる家庭が多いので、冠水した田んぼが多ければ収入がなくなり益々生活が困窮する。簡素な竹とジュ―トの茎を束ねただけの家に住んでいるクリグラムの人々は、冬季に寒さで凍死する人々が必ず出る。最も寒いバングラデシュの冬の気温は10℃~15℃、日本の平均的な秋のとても気持の良い気候と同じ位である。しかし、外気の気温と等しい家の中で夏用の衣服に身をまとい、暖かい毛布や布団がなければ、年寄りや幼子は病気にかかり、、病院へ行く費用や薬を買うお金がないので、体力のない人々は必然的に死に至るのである。
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