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グリーシュ |
10月18日 (月) |
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アイルランドの民話も面白いものがたくさんある。当時買った本で、「アイルランドの民話と伝説」(三宅忠明=大修館書店)もよく読んだ本のひとつだ。
ラボ・ライブラリーで言うと、このSK13は4つとも違う味のする物語だ。それぞれの特徴が楽しめる。
グリーシュは冷たい風が吹いたり、暖かい空気に包まれたり、荒涼たる荒地に立ったり、きらびやかな宮殿に入り込んだり、“UP and away!”とそれこそわれわれも一緒に巻き込んで連れて行ってくれる。
何しろ 妖精の出現というのは、面白い。妖精に興味を持つと、本当にのめりこんでしまう。パーティでも、のめりこんだ子が何人かいて、妖精博士といわれた者もいる。「Faeries フェアリー」(ブライアン・ブロード絵=アラン・リー文=山室静・訳)。少々高価な本だけれども、とても楽しい。愉快な絵や、グロテスクな絵、話、妖精の世界に親しみが持てる。 妖精は不可解な、魔的な力を現す。だから不気味だ。けれども興味のある世界だ。
―――私は、この話は何か神秘的な不思議な雰囲気を持っていて好きです。すごく深みのある話です。まじめに働いていてもお金がもうからない。けれども、そういうことを不満に思う弱い心が妖精にゆうわくされたんだと思います。すごいいきおいで荒々しくやってきた妖精たちは、いろんな魔法の力を持っていた。すきを馬にかえ、銀の粉で姿を見えなくした。姿が見えなくなったら、すごい。何でも出来る。次元の違う世界が出来てしまった。私はこの夢のようなところと、現実的なところとが一緒になっているのが面白いと思います。―――K子(小6)
―――その日その日の暮らしもつらいグリーシュの話、アイルランドのこの土地はこんなに貧しいのかと思った。その生活を頭の中で想像してみるが本当に分かるとはいえない。 月に話しかけるというのは本当にさみしさを感じる。
ある晩、妖精が現れる。この妖精は美しくなく、小悪魔みたいだ。妖精にもいろいろ性格があるんだと思った。妖精に「いっしょにくるか」といわれて、とまどうかと思えば、「いきます」といったのでびっくりした。何か夢を求め、冒険もしたかったのだろう。フランスまで行って国王の娘をさらうなんて、家を離れたこともないグリーシュにとっては、すごいことだった。でも純粋なグリーシュは、すぐ姫を自分が救おうと思う。それを知った妖精は、姫をおしにしてしまった。このまま終わったらどうなるかと思ったが、一年前と同じように現れた妖精の話していることから、薬草のことを知り、それをのませて、姫はしゃべれるようになった。この薬は、すぐに一日ぐっすり眠りこんでしまったという。ぼくは、ロミオとジュリエットを思い出していた。とにかくグリーシュは2度の偶然で幸せになれた。―――K君(小6)
―――このお話は、とってもロマンティックだと思います。でもちょっと意味が分からない絵がたくさんあります。わたしは、この絵はどんな意味を表しているのか考えましたがちっとも分かりませんでした。―――A子(小4)
(あさえちゃん、今日は何かうれしいことありましたか。そのときのあさえちゃんの心を絵にしたら、どんな絵になるでしょう。泣きたいようなとき、くやしい思いをしたときの心は、どんな形で、どんないろにしようか。絵かきさんの絵は、このグリーシュのお話の世界に入った絵描きさんの心だと思います。こんど、みんなで絵本を持ってきて、グリーシュのお話を聞きましょう。グリーシュの心が分かるまで。)
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