狂言 うつぼざる 10/08 |
10月08日 (金) |
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野村万作、萬斉、ゆうき、三代の狂言、「うつぼざる」を見て来ました。本当は宮島の能舞台での予定だったのですが、例の台風18号で痛んで、この時期までには修復が間に合わないとの事で広島郵便貯金ホールに変更になりました。
数年前に宮島能舞台で萬斉、万作さんの狂言を見て以来。
萬斉さんはますます脂がのって惚れ惚れする声。
狂言はラボライブラリィの中に「三本柱」「柿山伏」があります。これは万作さんによるもの。この3月のスプリングキャンプのテーマが三本柱でした。今年のラボの世界に万作さんのインタヴュー記事が載っていましたね。
狂言とテーマ活動、通じるものがあるといつも思います。
しかし、狂言の衣装のなんと現代的で粋でシンプルで素敵なこと。あの色彩感覚、役を表現するのにピッタリなデザイン。ついでに遊び心。
「うつぼざる」には4歳の萬斉さんの長男ゆうき君が出ていて、まさに親子三代。子役がいるときしかできない演目。
いつだったか、NHKで、親子三代うつぼざるの稽古風景が番組になっていました。
狂言を見て思うこと。日本人っておおらかな遊び心と、素直な気持ちを持っていたんだ。
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Re:狂言 うつぼざる 10/08(10月08日)
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がのさん (2004年10月12日 00時00分)
お~! 「うつぼざる」をご覧になりましたか。よかったですねぇ。ほんとう
にこれ、観たかったです。宮島の能舞台で観られなかったのは一つ残念なこと
ですが、よくぞこのチャンスを捉えられましたね。ここ数年来、新聞で紹介さ
れるとすぐに問い合わせをするのですが、いつも売れきれと云われます。今年
も今度こそといちはやく申し込んだつもりでしたが、だめでした。どうすれば
チケットがとれるのか、スミティさん、何かうまい手ずるでもあるのですか。
手ずるをお持ちでしたら、来年はぜひお教えくださいませんか。
それとは別に、この13日(水)、わたしは大蔵流の山本東次郎さん一門によ
る狂言「節分」「泣尼」「秀句傘」を観に行ってきます。どれもなかなかふだ
んは観られない演目で、楽しみにしています。日本人の最もプリミティブにし
て最も洗練された笑い、日本人の生理的感覚に合った笑いが狂言にあります。
ラボの次期ライブラリーは「笑い」をテーマにすると耳にしましたが、すぐに
大学教授の講演などにとびついて「笑い」を分析し分類する、そしてその知識
を振り回して知ったかぶりをするというのは邪道も邪道。狂言でも古典落語で
も、自分の自然な生理感覚にそって笑う、その経験をくり返し積むことのほう
がずっとずっと大切だと思います。そこにこそ本当の笑いはない、という
か…。
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Re:Re:狂言 うつぼざる 10/08(10月08日)
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スミティさん (2004年10月12日 00時33分)
良くぞ聞いてくださった!!
チケット予約開始の日、10時開始と同時に電話をかけるもつながらず。
かけつづけて、つながったのは1時。子機を持ちつつ、洗濯したり、片づ
けしたり。そのとき既にS席とA席は完売でした。
おっしゃるとおり、見たかったんです。だって、この演目は今しか見ら
れませんもんね。
もうひとつの演目は 「業平餅」。人間の欲望を笑いに変えて。これが
室町時代に作られたって、日本人ってすっごいユーモアーがあるではな
いですか、と思いました。おもわず、笑ってしまう。がのさんの言われ
るプリミティブな笑い、それをいやみ無くスマートに。西洋的な感覚と
違うとは違う、人間肯定、暖かさを感じさせてくれる笑いですよね。
帰り着いたら11時半でした。
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