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メコン流域に暮らす人々の危機 |
10月06日 (水) |
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中国に源を発し、ラオス・ベトナム・タイ・カンボジアを流れ海に注ぐメコン川。多くの人々は川で魚を捕り、それを売って生活をしている。また舟で物産を運び売り買いしている。メコン川の水は、何世紀にも渡って稲や野菜など豊かな農作物を流域の人々に供給してきた。
そのメコン川の水量が極端に減少し、流域に暮らす人々の生活に支障が出てきているという。中国が大きなダムを建設し、水を堰き止め、自国に水路を引いたり、水力発電に利用したりし始めた結果だと言う。下流の4ヶ国は協議会を組織し、メコン川の開発をそれぞれの国が勝手に進めることはしないという約束を取り交わしているのだが、中国はそれには加盟を拒否、独自の開発を推進している。4ヶ国は中国に対してダム建設の中止や水の堰き止め解除を申し入れているが、事態は好転しない。
河川流域には稀少生物が生息しており、稀少植物も自生しているという。水量不足により植物は枯れ、生物は生きる環境を狭まれているという。
水量の低下は水質の悪化、魚量の減少、肥沃な土の体積の喪失、流域の浸食という風に環境の変化をもたらし、細々と食を繋いできた流域の人々は、生活の糧を得ることができなくなり、益々貧しい生活を強いられることになる。
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