ニューヨーク
父母の自死、自分を捨て家出した妻の交通事故死、
残された幼い娘は母の死に傷ついている、そして失業
傷ついた、自信のない男が、行き場もなく立ちすくんでいる
帰郷の旅の途中、父の弔問に訪れた父の妹(伯母)に誘われ、
ステーションワゴンに荷物を積んで
こどもとともに、
祖先の追われた土地であるという
カナダ・ニューファンドランド島に渡る
フェリー
「海は怖い」
泳げない、泳ぎを覚えられなかった自分・・・
伯母が覚えていた岬の古い大きな家はまだ朽ち果てず残っていた
強風に飛ばされないように
ちょうどテントの張り綱のように
太い鉄索で四隅を土地に繋ぎ止められている荒れ果てた家
そこで始まる新しい生活
仕事は小さな、小さな地方新聞社の記者に・・・
先祖の家族は何故この土地を追われたのか?
「昔の話だが、追われるだけの理由があった」
12歳で死んだという祖父の写真
「12歳で死んだ人が祖父?」
伯母の秘密?
「何故島を出た?44年間、何故一度も帰らなかったのか?」
幽霊と白い犬を娘が見たという?・・・
強い風、霧、
船、ボート
海鳴り、
雪
深い入り江、岩や島
荒涼とした海と土地、そこで暮らす人々
厳しい風土であるが、
そこでも、人は生きている
新しい出会いを生き、新しい自分を見つけてゆく物語が
ここから静かに始まってゆく・・・
(ニューファンドランド島
首都セントジョンズは
霧多く、年124日、積雪量多く、年359cm,
降雨量多く、年1514mm,
風強く、平均風速 24.3km
曇りがち、日照時間1497時間
北米でもっとも嵐が多く、天候は変わりやすい
主な産業はタラ漁)
2001年ラッセ・ハルストレム監督
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