|
|
|
|
|
[一覧] << 前の日記 |
次の日記 >>
|
読み聞かせはクロスモダリティ状況 |
09月17日 (金) |
|
県立図書館で発達心理学専門の立元真助教授(宮崎大学教育文化学部)の「子どもの心の育成と読み聞かせ」という講演を聴いた。
幼児の脳の働きを科学的に分析した「クロスモダリティ状況」は興味深かった。読み聞かせ中の乳幼児の脳のどの部位が活性化されているかを調べた結果、複数の器官(例:聴覚&視覚)を駆使しているという事が分かった。読み手の声に反応して左脳が活性化されている。これらの動きはテレビやビデオでも見られるが、TVなどと読み聞かせの著しい違いは、読み聞かせは聞き手の状況に応じて修正が可能なこと。つまり聞き手である子どもの興味や状況で声かけをしたり、指差しをしたり・・と、その子その子によって修正ができる。ところがTVやビデオは聞き手の反応なしに一方的に捲し立てるので、子どもの段々と(悪い意味で)学んで、そのうち反応しなくなると言う。
きれい、楽しい、恐い・・という完嬢をつかさどる右脳と言葉をつかさどる左脳がバランス良く発達して、目に見えない「心」を形成する。特にこの発達の顕著な2才未満児にテレビだけにお守をさせると、上記のような作用が生じ、心の発達が阻害されるのだそうである。
読み聞かせが直接早期教育に有効かどうかは確証がないそうだが、ただ、母子で時間と物語を共有し安心して表意機能を働かせることにより、脳の活性化を促進させるという連動現象が起こるそうなので、結果として無効とは言えないのかもしれない(^^)♪
|
|
|
<< 前の日記 |
次の日記 >>
|
|
|
|