ブレーメンの音楽隊 |
09月14日 (火) |
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I’m no good, or so they say, I won’t stay, I’ll run away,・・・・・この歌は、覚えやすいのか、小さい子までみんなうたう。歌えるものだから、元気に歌う。私はいつも、本当はそんな気持ちじゃないのだけれど・・・と思っていた。この動物たちは役立たずになって、殺されそうになり、飼い主から逃げてきた哀れな身の上なのだ。大人たちの今のリストラの社会と重なるかもしれない。いや、本当に世の中は、役に立つ間は、ちやほやされても、役に立たなくなると、手のひらを返したように冷たくなる。そんなことを、強調してもいいかもしれないが、こどもはそんなことはわからない。それでいいのだと思う。
または、彼らは分かっているのかも知れない。彼らは「そんならいいよ。こんなところにいてやるかい!」と、蹴飛ばして出てきた元気があるのだろう。
とにかく、音楽の調子にのって、BRAVO!と、いつもとっても明るいテーマ活動になった。
これは、グリムの昔話の中でもよく知られたほうだから、絵本も多い。でも私はパーティで読んであげたいのはなかった。いろいろ面白いのもあるけれど、やはり、福音館書店のハンス・フィッシャーの絵本かなあ、と。これは楽しい。でも、子供のクリスマスプレゼントに描かれたものというから、お話の本筋からは、外れていると思う。・・・と考えていくと、ラボの絵本は、地味ではあるけれど、井上洋介さんの絵がいいと思う。4匹の動物たちも、老いぼれている。でもにわとりなんかの、いかにも意地のある元気さを出しているのが面白い。
―――ろばも、いぬも、ねこも、それからにわとりもおいだされて、かわいそうだったけど、さいごには、すてきなおうちにすめて、よかったね。ブレーメンへいって、おんがくたいになるの、わすれちゃったみたい。でもおんがくが、とてもじょうずだね。にわとりは、どんなたかいこえでもだせるみたい。みんなで力をあわせれば、なんでもできるね。しあわせになってよかったね。―――T子(小1)
―――人間は勝手ですね。使うだけつかって、あとは大事にしないんですから。そんならもうそれまで、と、自分で自立しようとします。4人は、それぞれ特技を持っているので、その才能を生かして生活していくのでしょう。4人は協力して、知恵を使って、どろぼうを追っ払い、みんな幸せに暮らします。はじめはみんな暗い気持ちですが、最後は幸せで明るくなります。―――M子(小6)
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Re:ブレーメンの音楽隊(09月14日)
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keikoさん (2004年09月14日 19時38分)
>「・・・そんならもうそれまで、と、自分で自立しようとします。4人は、
それぞれ特技を持っているので、その才能を生かして生活していくのでしょ
う。・・・」
・・・
この頃多いsingle womanが仲間と老後は共同生活すると言っているのと同じ
でしょうか。・・・という意見がでてちょっとギクっとしたことがあります。
テューター研修で20年以上のラボ歴のグループで韓国語で取り組みました
が、やっぱり歌は元気よくなってしまい、ペーソスとはほど遠いものでした
が、この歌はやっぱり声がでてしまうということでした。
すら~りと増えたライブラリーのページを見て、昨日は一気に読みました。ま
たじっくり訪問します。書いてくださってありがとうございます。
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Re:ブレーメンの音楽隊(09月14日)
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しげちゃんさん (2004年09月20日 23時58分)
中部支部では遠隔地の浜松市で、17日に、名古屋の大学生の表現活動
メンバー、カレッジシップを招いて、ブレーメンの発表をしてもらいま
した。こうした、キャラバン隊のような企画は、私が’88年にテュー
ターを始めて以来、初めてのものです。主催は私のパーティですが、近
隣に呼びかけたら、100人を越す参加があり、大勢のラボっ子が観て
楽しみ、さらに、動いて楽しみました。
大学生たちが、テーマ活動の楽しさを、多くのラボっ子に、じかに伝え
たいという、情熱にあふれた発表でした。食い入るように見つめる、幼
い子たちの眼差し、そして、大きいお兄さん、お姉さんと、好きな役に
なって動いた時の、輝く笑顔。 ラボの原点を見た思いです。
発表では、ろば、いぬ、ねこ、にわとり等の特徴が、きわだって表現さ
れ、表情豊かで、なんともユーモラスで、お話の世界に引き込まれてし
まいました。観ている側も、思わず体が動き出してしまいそうでした。
今回の、大学生との交流企画は、参加した子どもたちや、父母の心に、
おおきなプレゼントをくれたような気がします。すてきなひと時だった
ので、ここにご報告させていただきました。
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