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父 |
08月14日 (土) |
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59回目の終戦記念日を明日に控えて今日の夕暮れ、近くの墓地でミサが捧げられた。4人の司祭司式、シスター方、白いヴェールの婦人、一般参列者の人々の祈りと聖歌が辺りに響する。ミサが終ると辺りは闇に包まれた。それぞれの墓標の前で新たな祈りが響く。
すっかり小さくなった87歳の父とゆっくり歩いて帰る。第二次世界大戦はロシアで終戦を迎え、数年間捕虜として極寒の地で過ごした。生きて帰れるとは思ってもいなかったと言う。
「短かった・・・」昔は数分で走り抜けた距離の中間で一休みしながら小さな声で呟いた父。二人の弟は何年も前に先に逝ってしまった。最近は腰痛を訴えるようになった父。足取りがおぼつかなくなっている。かつてはがっしりした父だった。
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